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vol.41



EVENT

富士スピードウェイ支部合同試走会
8月2日から3日、富士スピードウェイにて社団法人自動車技術会主催の支部合同試走会が行われました。

今回は参加予定校数が約30校と多いため、前日登録・車検が行われることになり、当チームでは8月1日の前日車検に間に合うように予定を立てておりました。しかし、直前の作業において溶接用のアルゴンガスが切れてしまい、一部の溶接が不完全な状態で出発となってしまいました。 富士スピードウェイに到着後、こういった製作の事情を説明したところ、車検員の方々のご厚意で未完成の部分以外の車検をさせていただけることとなりました。色々と問題は見つかったのですが、車検の際にフロントサスペンションのリンクが剛性不足により壊れてしまい、急遽内田が大学工場に戻りリンクを再製作してくることになりました。

試走会一日目である8月2日には、朝から修理工房に入り、終了していなかった溶接をする一方、前日の車検で指摘された事項の改修を進めました。午後にはリンクも届き、マシン自体の改修は進んでいったのですが、車検の時間を過ぎてしまい、この日は整備のみとなってしまいました。 最終日となる3日には再び技術車検を受け、試走会での走行を認めていただきました。その後、重量測定や騒音測定、ブレーキテストを経て、なんとか車検すべてをクリアいたしました。また、ブレーキテストはKF-05のシェイクダウンともなり、当初の予定より若干遅れましたが、シェイクダウンを果たすことができました。 その後、マシンの調子を見ながらの走行とはなりましたが、アクセラレーション、スキッドパッド、周回走行をそれぞれ走ることができました。初めての走行にしてはそれなりに速いマシンとなっており、今後に期待が持てる内容であったことを付しておきます。

昨年より大幅に遅れたものの、どうにか初走行にまでこぎつけ、また、1年生にも実際にマシンが走っているところを見せることができたことで安心しました。 雨が降っている時間もありましたが、実際に2日間をかけて整備・走行をし、得るものも多くありました。この経験を大会に生かして行きたいと思います。 最後に、このような機会を与えてくださった自動車技術会関東支部および中部支部、関西支部の皆様、車検をしてくださった車検員の方々、修理工房で溶接等の改修をしていただいたトヨタ自動車株式会社東富士研究所の方々、そして試走会の運営をしていただいたスタッフの皆様に、この場を借りてお礼を申し上げます。 ありがとうございました。

(高屋)



株式会社デンソー様訪問
8月7日、永冨、谷田、桑原の3名で株式会社デンソー様のスパークプラグの製造工場に伺いました。

0.4mmの極細中心電極を作り出す独自の工法をはじめ、世界一の稼働スピードを誇るハウジングの冷鍛加工機など、デンソー様独自の技術にも触れる機会を頂き、大変興味深く見学させて頂きました。 工場見学後は中野様、小林様、開発部の鈴木様に見学内容を中心により詳しいご説明を頂きました。

また、OBの42M鈴木様には道中の引率や製造工程分析レポートの添削など、見学以外でも大変お世話になりました。 ご多忙中にも関わらずご協力を頂いた 中野様、小林様、鈴木様をはじめ、株式会社デンソーの皆様には、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。 ありがとうございました。

(桑原)


テスト走行@クイック羽生
富士スピードウェイにおける合同試走会にてシェイクダウンを果たしたKF-05は、8月9日、13日、14日の3日間、埼玉県羽生市のジュニアモーターパーククイック羽生様のコースをお借りしてテスト走行を行いました。シェイクダウンとお試し走行にすぎなかった合同試走会を除くと初めての試験走行で、目的は慣熟走行を行いマシンの問題点をあぶり出すことと、ドライバーをマシンに慣れさせることでした。

8月9日は吉村、永冨、山口、鳥居、伊藤、北山で現地入り、かなり気温が高く冷却水の水温が心配されましたが、そこは問題もなく、順調に周回を行うことが出来ました。しかし周回を重ねていた15時過ぎにクラッシュ!原因はステアリングラックの接着不良によるステアリング動作不良でした。現地では修復不能であったため9日はそこで撤収し、ガレージにて修復を行いました。 13日は吉村、内田、桑山、永冨、山口、鳥居、北山、谷田で現地入り。しかし走行前に再び同じ箇所が壊れてしまい、走行はなりませんでした。急遽横浜のガレージから山田、菅澤を招集し夜間に緊急修理を行い、14日はなんとか朝から走行を開始することが出来ました。14日は加藤、辻を加え走行を行いましたが、周回を重ねている途中でエンジンが停止する症状が発生、原因は燃料ポンプの故障でした。燃料ポンプを自分達の力では修理することが出来ないので、15日まで行う予定であった走行試験を中止し、撤収となりました。

予想通り多くのトラブルが発生し十分な走行を行うことが出来ず、またドライバーも十分にマシンに乗ることは出来ませんでしたが、ドライバーからは「(昨年度のマシンである)KF-04より速くて運転しやすい」という声も挙がり、ある程度の手応えをつかむことも出来ました。 これからもこういった試験走行を継続し、マシンの完成度を上げていきたいと思います。これからもKeio-Formula.Comの活躍にご期待ください。

最後になりましたが、こちらの流動的な予定にもかかわらずコースを融通してくださったジュニアモーターパーククイック羽生の皆様、お忙しい中現地まで足を運んでいただき、様々なアドバイスを下さった当会OBの神野様に、この場をお借りしてお礼申し上げます。 ありがとうございました。

(鳥居)