各競技毎の結果、感想を報告します。
[静的審査] | |||
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コスト | 68.35点 / 100.0点 |
3位 | |
プレゼンテーション | 26.25点 / 75.00点 |
55位 | |
デザイン | 85.00点 / 150.0点 |
15位 | |
[動的審査] | |||
アクセラレーション | 4.676秒 | 47.94点 / 75.00点 |
23位 |
スキッドパッド | 5.342秒 | 27.19点 / 50.00点 |
13位 |
オートクロス | 64.724秒 | 103.11点 / 150.00点 |
29位 |
エンデュランス | 1404.757秒 | 249.66点 / 300.00点 |
7位 |
燃費 | 2.80リットル | 46.62点 / 100.00点 |
17位 |
[総合] | |||
654.12点 / 1000.00点 |
8位 / 74チーム(最軽量化賞、ICV特別賞受賞) |
大会1,2日目には技術車検、チルト試験、騒音試験、車重測定、ブレーキテストが行われました。慶應義塾は2日目に車検を受けましたが、ヘッドレスト部の強度不足、ナット締め付け部、ブレーキラインの固定方法、ノーズ部の最小R違反を指摘されてしまいました。特にヘッドレスト修正は修理工房での作業を要し、多くの時間を失ってしまいました。今年のレギュレーション変更でヘッドレストが大型化したため、強度要求も厳しく見られるようになったようです。その後のピットでの簡易車検も1回目は通過できず、計3回の車検を受けてなんとか通過しました。
この後の燃料、オイル、水漏れをチェックするチルト試験でも燃料キャップから漏れが見つかり、キャップのゴムワッシャー交換で時間をロスしました。例年問題なくクリアしていた部分でも問題が起こり、日頃からの部品管理の重要さを再確認することになりました。
結果、技術車検、チルト試験、騒音試験、車重測定を2日目の内に消化しましたが、ブレーキテストを3日目に伸ばす結果となり、動的競技の戦略に影響を出してしまいました。来年はこうした事態を避けるため何か対策をしなくてはいけないと感じました。
コスト審査は昨年に引き続き3位表彰台を獲得することができました。本大会の現役はコスト審査対策の経験が少なかったためやや不安もありましたが、好成績を獲得することができ安心しています。
今年は昨年好評価を得たコストレポートをさらに正確にすることを目標にしていました。私はレポート自体は書かず、仕事の割り振りと日程管理に努めました。早めに図面やコストテーブルの提出期限を定め、余裕をもってミスが無いかチェックできるよう心掛けましたが、最終的にはギリギリの完成となってしまいました。もう少し日程管理は工夫できたと思います。そのため細かいミスが指摘される結果となりましたが、全体としては高評価をいただきました。
リアルケースに関しては先輩にアドバイスをもらいながら、当日の発表の準備をしました。2年生が初めてリアルケースを担当しましたが、20点中18点と好成績を収め、コスト審査3位という結果に大きく影響しました。
全体としては正確性を上げることでさらに高得点を狙えると感じました。来年はより正確なレポートを作成し、1位を目指して欲しいと思います。
(鈴木)
今年度プレゼンテーション審査は55位、26.25点と過去最低の結果となりました。
今年度は昨年度までとは趣向を変え、技術を売るという路線で行いました。事前に認められていた仮想市場を前提としたため市場調査が薄くその点でいきあたりばったりな流れとなってしまい、そこを指摘されました。根拠をしっかりと提示すれば来年度はまかなえると思います。その他の原因は練習不足だと思います。
来年のプレゼンテーション審査に関しては、1年生の長瀬が担当するので、反省点を洗い出し、さらなる工夫をして上位を目指します。
(深町)
大会2日目の午後、静的審査の最後の種目としてデザイン審査が行われました。このデザイン審査では、事前に提出したデザインレポートをもとに、車両コンセプトと合致した設計が行われているかや商品としての価値、各設計がきちんとした論理的思考に基づいて行われているかなどについて審査が行われます。審査方法については、事前に提出したレポートの点数をもとに当日の発表や質疑応答などによる加点を行い審査を行います。今年度はこの当日発表の時間配分が変わり、ほとんどの時間が各パートに分かれて行われる質疑応答にあてられました。
結果としては15位となり、昨年の24位から順位を上げることができましたが、今回のレポートの出来には個人的に満足していただけに少し物足りない結果に感じました。しかし順位云々はさておき、当日の発表において審査員の方から、コンセプトが一貫されている、車両製作のプロセスは間違ってないなど当チームの車両を高く評価して頂き、自分達のやってきたことは間違っていなかったと実感するとともに手ごたえを掴むことができました。今後は、今回感じたことや反省事項をもとに後輩たちにフィードバックし、今後の上位進出に期待を寄せたいと思います。
最後になりますが、今回レポートや当日の発表について数々のアドバイスを頂いた諸先輩方に、この場をお借りして深い感謝の意を表したいと思います。ありがとうございました。
(倉地)
3日目の午前、路面が暖まり始める10時ごろに走行しました。前日の雨で路面にはところどころ水たまりがあり、コンディションは万全ではありませんでしたが、もてぎ試走会での練習通りシフトミスに気を付け、2回ともミスなく走れました。
結果は4.676秒と試走会での記録よりコンマ2秒程遅くなってしまい、23位と昨年よりも順位、タイムともに伸び悩みました。シフターの操作性、スプロケットの減速比など、まだ調整の余地があると感じました。小径タイヤ1年目の課題がまた見つけることができ、今後に繋げるようにしたいです。
(北)
大会3日目の午前にスキッドパッドは行われました。当日は朝から雨が降り路面状況が刻一刻と変わる状況でありましたが、動的エリア内のコース状況の確認を行い、路面が十分に乾いたドライな状況で走行を行いました。
スキッドパッドは8の字のコースを右回りと左回りの走行をそれぞれ2周行い、旋回性能を競う競技です。この競技では2人のドライバーがそれぞれ2回の走行を行い、それぞれのヒートでの右旋回と左旋回の平均タイムが得点となります。個人的には、昨年度は1回目の走行でコースアウトしてしまったこと、路面が雨上がりであったこと、そして2回のアタックが可能であることを考え、最初のアタックではコース・マシン状況の確認を行うため慎重に走行し、2回目のアタックでタイムを残す走りをしようと考えました。結果としては、倉地が1本目5.511秒、2本目5.342秒、三角が1本目5.568秒、2本目5.484秒となり、第13位で27.19点を獲得することができました。
しかし上位校とのタイム差は大きく、最も速いチームでは4.8秒台を記録しています。このタイム差をしかと受け止め、今後のさらなるマシンの飛躍に活かしていきたいと思います。
(倉地)
無事に午前中のアクセラレーションとスキッドパッドを終え、午後はオートクロスへの出走となりました。
昼過ぎの路面状況の良いタイミングを図って、鈴木が2度のタイムアタックへと臨みました。1周目は、タイヤと路面の状況を意識し、公式なタイムを残す丁寧な走行を行いました。2周目は、高得点を目指し攻め込んだ走りを見せ、パイロンタッチも無く1周目を上回るタイムを記録しました。しかし、大会直前に交換せざるを得なかった部品の剛性変化の影響で、強いアンダー傾向のステア特性となってしまっていることがわかり、上位校と比較しても想定より差を付けられてしまいました。そこで、セッティングを変更した上で、控えていた私が出走することになりましたが、1周目のタイムは先のベストラップを若干更新するには至らず、2周目はミスが有り更に劣るタイムとなってしまいました。
とはいえ、その後各ドライバーが異なるセッティングで走った上で感じた車両の動きについて、車両担当のメンバーとも摺り合わせ、再度エンデュランスに向けてセッティングを煮詰めたことが、翌日の好走へと結びつきます。
(野口)
前日のオートクロスのタイムから、エンデュランスは大会4日目の午前中の走行となりました。オートクロスではマシンの動きが悪かったため、セッティング変更を行い、まずは朝一番にプラクティスで動きを確認しました。車両の動きは大きくは改善しませんでしたが、その状態に合わせた走り方を確認し、出走時間が迫っていたこともあったためそのままエンデュランスの出走待ちに並びました。
スタートドライバーは野口が努め、私は後半の出走に備え待機していました。1週目は1分15秒程で周回、2週目以降は1分10秒前後で周回し、マシンは安定していました。パイロンを飛ばすことなくそのまま10周を走り切り、いよいよドライバー交代です。ドライバー交代もスムーズに行うことができ、後半の出走が始まりました。最初の1周は1分11秒程で周回しマシンの状態を確認しました。そこで、前日のオートクロスに比べて動きが良くなっていると感じました。その後、1分8秒台で安定して走れることが分かったので、体力と相談しながらそのペースを守ります。ややアフターファイヤが見られましたがマシンは順調に走り、ついにチームメンバーの最終週を知らせるサインが確認できました。パイロンを2つ飛ばしてしまったことは反省点ですが、結局大会4日目の最速タイムでエンデュランスを終えました。最終的にはエンデュランスは7位となり、効率とあわせて約300点を獲得し、昨年の雪辱を果たすとともに、総合8位に大きく貢献しました。
(鈴木)