Keio-Formula.Com NewsMail

vol.41



TEAM

新入生課題進行状況

タイヤキャリー

私達の製作していたタイヤキャリーは消火器を支えるフックを除き、ついに完成させることができました。部品数が約25個、溶接数が約30ヶ所と私達一年生にとってはかなりの大作となりましたが、何とか皆で完成させる事が出来ました。実際にもてぎで使用してみた所、タイヤを簡単に運ぶ事ができました。改善点としては、部品数を少なくする事とタイヤキャリーを持つ所を低くくする事が挙げられます。 最後にこのタイヤキャリーのコンセプトは安全に運べて丈夫であることだったので、僕達の作ったタイヤキャリーが来年、再来年も使える事を楽しみにしています。

(谷田)

プッシュバー

実用性不足で没になった2代目プッシュバーに代わる3代目の製作を行いました。もてぎ試走会での他校視察を生かし、メインフープにかみ合う形を採ったので幾分かは押し引きしやすくなったと思います。今度こそ立派に機能してくれるよう期待しています。

(桑原)

連続企画 in Member's View
〜大会まであと3日!〜

第5回全日本学生フォーミュラ大会に挑むメンバー達の声をお届けする「in Member's view」。一年間続いてきたこのコーナーを締めるのはもちろん、KF-05プロジェクトリーダー、山田泰之(理工学部機械工学科3年)です!2006年4月のプロジェクト開始から1年と4ヶ月、個性豊かなメンバー達を統括し、KF-05というマシンを中心的になって製作してきた彼の、大会直前の意気込みをご覧下さい!

KF-05プロジェクトリーダーの山田 泰之(理工学部機械工学科3年)です。第5回全日本学生フォーミュラ大会まで、残り3日となりました。

今期KF-05プロジェクトは、春休みの貴重な製作期間に矢上キャンパス機械科実習室がアスベスト除去工事で使用できなかったり、麻疹流行による休講で活動ができなくなったり、途中でメンバーの減少があったり、本当にさまざまな障害に見舞われました。その都度、メンバーの力を合わせてなんとか乗り切ってきました。

3年生は、チームの主力として、それぞれの担当部署だけでなく、チーム全体を引っ張ってきてくれました。2年生は、メンバー数の減少にもめげず、重要な戦力として動いてくれました。4月からチームに入った1年生たちは、初心を思い出させてくれるくらい、貪欲にさまざまなことを吸収してくれています。4年生は就職活動や研究室活動の合間をぬって、後輩の力不足を有り余るほど補ってくださいました。

時代の流れなのかもしれませんが、今の3年生以下は車、広くは機械の機構や整備などに疎く、車を作るには到底力不足でした。しかし、泣き言をいっていても仕方がなく、蔵書や過去の記録を漁って知識を高め、毎日加工や整備を重ねることで技術を少しずつ身につけ、なんとか車一台完成させることができました。現在の大学では基本的に原理の説明はしてもらえますが、実用・実装についてはあまり説明されません。例を挙げれば、「ネジの締め付けにはそれを担うトルクが存在する」と習いますが、説明されるのはそれだけで、何故トルクを管理しなければならないか、には余り触れられません。しかしこの活動では、ネジ一本の締め付けトルク管理ミスだけで、マシンが壊れたり事故を起こしたりし、トルク管理の必要性を実感できます。 3時間睡眠が一週間続いたり、テストだけ行く授業が出てしまうほど製作に時間を費やしたりと多忙な日々でしたが、上の例以外にも今の大学に足りない部分を多く体験でき、充実した毎日を送ることができました。

プロジェクトはまだ終わっていませんが、既に数え切れない反省が挙がってきています。また、予定通りにいっていないこともたくさんあります。今から大会までの間にできることはもう限られてしまっていますが、やるべきことを見極めて精一杯努力していきます。

最後になりましたが、常日頃たくさんのご支援をして下さっているスポンサーの皆様、大会関係者の皆様、OBの皆様、学校関係者の方々に、この場をお借りしてお礼申し上げます。
これからも温かいご支援、ご指導のほどどうぞよろしくお願い申し上げます。

連続企画 in Editor's view
〜編集後記〜

NewsMail編集担当の鳥居です。ついに第5回全日本学生フォーミュラ大会まであと数えるほどとなりました。ここまできたらもうあとは休むことなく全速力で突っ走るのみです。

2006年4月、山田を中心にスタートしたKF-05プロジェクトは様々な難関に突き当たってきました。その都度、メンバーが知恵を出し合い、なんとかKF-05という結晶を大会会場に持って行くことが出来そうです。一時はメンバーの減少やチーム内での細かい意見対立の重なりでプロジェクトがバラバラになりかけた時期もありましたが、こうして一日一日大会の日が近づく毎にメンバーの志が一つになっていく気がします。

学生フォーミュラ活動は大変です。KF-05プロジェクトの中心を担った3年生も、これまでのプロジェクトメンバーと同様にその学生生活のメインをこの活動において、文字通り青春をかけてこの活動に臨んできました。幾人かの3年生は今年の4年生のように来期もチームに残って活動を続けていきますが、私を含めた数人と4年生はあと数日でこの生活にピリオドを打ち一線を退くことになるでしょう。上で山田も述べているように、プロジェクト終了を前にして早くも多くの反省点が挙がっています。私の部署、担当に関してもそれは然りです。ただ、今は限られた手段の中でベストを尽くし、悔いを残さないよう残り数日を全力疾走していこうと思います。

今号もご覧頂きましてありがとうございました。次回の「News Mail」は大会後の大会報告号となります。大会中の様子はWebサイトにて随時ご報告していく予定ですので、お楽しみに!

(鳥居)