Keio-Formula.Com NewsMail

vol.42



ACTIVITY

8月と9月の活動模様です。


◎シャシー班

・山田(シャシー統括/フレーム担当)

KF-05はツインリンクもてぎで開催された学生フォーミュラ「もてぎ試走会」のコーナリングにおいて、
インリフト(イン側のタイヤが浮く)を起こしてしまいました。

この原因に関してチーム内より「フレーム剛性が低すぎるのではないか?」と指摘されました。昨年度モデルと同じ解析方法で比較すると確かに剛性は低下しているものの、ホイールベース短縮などによりサス取り付け点の変位は5%くらいしか低下していないのですが、疑惑解消のためとりあえずサイドインパクトプロテクターの上方にトラスを左右一本ずつ追加してみました。これで走りに変化がなければ、また取り外す予定です。早く疑いを晴らさないと〜。

また、走行と組みたてによりフレームのお化粧(編集注:塗装)がはげてしまって残念です。

・山口(サスペンション担当)

リアのリンクに問題がありつくり直していました。

先日の走行試験の時に、リンクの軸にも問題が発生してフレームが破損し一時はどうなることかとかなりあせりましたが、 即応急処置を施し何とか走行できるまでに回復しました。

大会まであと数日!頑張っていきます。

・内田(サスペンション担当)

とうとう大学生活最後の大会となりました。

去年の自分がそうだったように今回のプロジェクトの中心の3年生は、完走や各種発表などの重圧で不安で仕方ない人もいると思います。 そんなメンバーの負担を少しでも減らせるように広い目で見て、しっかりサポートしたいと思っています。

残りわずかですが、悔いの残らないよう精いっぱい頑張ります。頑張りましょう!

・菅澤(操作系担当)

とうとう私が書く、最後から二番目のニュースメールになってしまいました。

一足早く今までのことを顧みてみると、とにかくあっと言う間の3年半でした。大学生活にこの活動がなかったら味気ない学生生活になってしまっていたと思います。大変なことも多かったですが続けてきてよかったとなとしみじみ思います。技術的なことだけでなく、良い仲間が得られたことも大きな収穫でした。この活動も残すところ本当に僅かですが、残り少ない時間を思い切り楽しみたいです。

最後に活動に基盤となる素晴らしい環境を与えてくださったスポンサーの皆様や関係者の方々に心から感謝を申し上げます。

・船越(カウル担当)

今年は昨年の教訓から、とにかく日程に余裕を持って仕事を進めてきたので、あとはステッカーをカウルに貼り大会に臨むのみです。 少しずつですが製品の質は上がっているので、それが大会での結果に結びついてほしいと思います。

・辻(シフト担当)

この前のニュースメールを書いてからあまり日が経っていないのであまり書くことは無いのですが、シフトには微妙な変化がありました。シフトケーブルの両端が角型クレビスからTHK株式会社様に頂いたロッドエンドになったのです。これによりさらにシフト操作がしやすくなったと思われます。

THK株式会社様、ありがとうございます。大会までもう日がありませんが、気を引き締めて頑張っていきたいと思います。


◎パワートレイン班

・吉村(パワートレイン統括/吸気担当)

近頃は走行会のたびに新しいトラブルが出て、なかなか順調に走行を重ねることができていませんが、なんとかマシンの完成度が徐々にあげて、大会に備えたいと思います。9月3日には株式会社ケーヒン様にシャシーダイナモをお借りし、今年もお世話になりました。担当の野沢様、ありがとうございます。

大会前のイベント続きに疲れがなかなか取れませんが、最後なので頑張っていきましょう。

・桑山(排気担当)

前に作った方の排気管でA/Fを合わせました。新しい排気管は原稿を書いている時点で到着しておらず、大会に間に合うかは微妙なところです。大会には持っていけそうですが、どちらで走るかはエンジンを回してからでないとわかりません。

・永冨(電装担当)

今月は、トラブルの対策に追われていました。この期に及んで過電流で基板が焼き切れるという問題に直面し、その対策をしていました。同様のトラブルを防止するため、問題を起こしたハーネスの修理品はスペアとし、急遽別方式のハーネスをつくり直しました。大会まで時間は限られていますが、これから信頼性を検証し万全を期して参ります。

・稲田(電装担当)

大会まで残りわずかとなりました。前回のニュースメールからあまり経っていないため、書くことも少ないのですが、現在電装班ではハーネスを新しく作り直しているところです。今年も多くの電装トラブルがありましたが、本番ではそれがないように今製作中のハーネスは完璧なものにしたいです。大会までいっそう気を引きしめて頑張ります。


◎サポート班

・加藤(渉外パート)

昨年の8月後半〜は怒涛の交渉をしていたことに比べると、なんとも普通に日々が過ぎています。しかし、いくつかミスしてしまったり、外的要因があったりして、ピンチを迎えた交渉が少しだけ出てしまいました。一方、こんな不甲斐ない先輩を尻目に、一年生の鈴木君が交渉を手伝ってくれており、早くも次のKF-06プロジェクトの交渉を成功させるなど、今後がかなり期待できる滑り出しを見せてくれています。

交渉以外には、ひたすら走行会・走行試験の準備に追われているのが現状です。

・鳥居(広報パート)

大会後に大会の結果報告と当チームのプロモーションを行うプロモーションビデオの作成に関して相談を行っています。ビデオやカメラの機材や撮影技術もこの3年でずいぶんと良くなりました。この技術を活かして大会に臨む様子をしっかり撮っていきたいです。また、プロモーションし甲斐があるような結果を残したいと思います。


◎新入生

・伊藤

ツインリンクもてぎをはじめとする走行会や工場見学をする機会があり、新しい発見や経験をすることができました。数々の知識を得ることができたので、このことを今後の活動、特に来期の活動に活かしていきたいと思います。

・北山

先日は茂木まで合同試走会に行ってきました。富士での試走会のときや、羽生での走行に比べるとかなり長い距離を走ることができて、ふたたび感動してしまいました。

いくつもの問題は生じたものの、どうにか解決していけそうなので、とにかくマシンを完全な状態にはやくしたいです。朝から夜遅くまで作業しても、次から次へと作業があるのでとても大変ですが、充実した日々を送っています。大会が、ほんのすぐ先まで差し迫っていることに気づいて、楽しみで仕方がありません。あと残りわずか、精一杯頑張ります。

・桑原

茂木での合同試走会にてKF-05を運転する機会を頂きました。走行しているFSAEマシンを初めて見てから1ヶ月も経たないうちに、実際に自分がそれに乗り込んで運転するなど、まったく身に余る経験でした。

何とか無事にマシンをピットに持ち帰ることができて良かったのですが、走行中は緊張と驚きで頭が真っ白になり、サインボードの見逃しなど、チームに迷惑をかける運転をしてしまいました。反省しています。

大会直前の大変な時期にあって一時の走行時間すら惜しい中、自分にこのような機会を与えてくださった先輩方には、恐縮すると同時に大変感謝しています。

合同走行会後は3代目となるプッシュバーの製作や、シートの改良、各種ステー・カバーの製作、車両整備の手伝いなどを行っています。 特にプッシュバーはパイプの切り出しからフライスでのすり合わせ、溶接、塗装まで全て一人で行ったため、今までになく良い製作の練習になりました。今度こそ現場で活躍してくれることを期待しています。

・鈴木

8月下旬のツインリンクもてぎでの試走会では、マシンが数周に亘って周回しているのが見ることができました。富士やもてぎでの試走会、その他のテスト走行などを通じて、規模にかかわらずその都度マシンがアップデートされていく様子を見られるのは楽しいです。いよいよ間近に迫った9月の大会に向けて、自分も最大限頑張っていきたいです。

・高塚

先月のもてぎの試走会では富士の試走会に比べてかなり長い距離を走ることができ、マシンが出来ていく実感を覚えました。もてぎでもトラブルはあったのですが、それを克服する時間も短縮されており、それもマシンの成熟を感じさせました。また、もてぎの走行会以外にもテスト走行などを頻繁に行っており、大会に対する気持ちも盛り上がっています。

・谷田

やっと自動車の教習所が終わり、これから大会までは自工研に打ち込もうと思っています。まだまだわからないことだらけですが、少しでも先輩方の役に立てるよう頑張りたいと思っています。
◎静的審査

・山田(デザイン)

マシンの製作整備走行などで時間がとれず、また他のメンバーも多忙なため、他の者の担当分野も進行が芳しくないようです。何とか大会に間に合わせたいです。

・高屋(コスト)

大会や走行会に向けての細々とした準備と並行してやっているため、当日発表はまだまだの状況です。ただ、以前から決めていた内容などをOBの市村様にみていただき、発表内容についてはほぼ固まりました。あとは数値的なデータを集め、発表可能な形にするのみです。もう一つの問題は当日の各パーツ、工程の質疑応答ですが。昨年はぶっつけ本番でしたが、1点でも多く得点するためにも今年はできる限り下準備をしておきたいと思います。

・鳥居(コスト)

今年も多くの企業様の工場を見せていただきました。本当にありがとうございます。現在は製造工程分析の原稿を編集しています。やり方を変えたのがうまくいかなかったのか正直進度はバラバラで、担当したここ3年間では最も自信がありません。最も、以前に比べて全体が見渡せるようになったため、不満点が数多く出てきているだけ、とも言えなくはないのですが。ともあれ、あとはもう、まとめで勝負が決まる段階なので、しっかりやっていきたいと思います。

・加藤(プレゼンテーション)

一時は光明が射したのですが、やはり思いつきは地道な作業には勝てないようで、核以外の部分の詰めがまだまだです。ただ、コスト当日発表と同様方向性は定まってきたので、あとはどこまで裏を取れるか、というところです。ちなみに、こう書くととても進んでいるように思えますが、プレゼン自体は非常にピンチなくらいできていません。静的審査の中で一番最初なので(12日朝9時〜)、チーム全体が良いスタートを切れるように頑張ります。



PHOTO DIARY 〜写真でつづる自工研〜

当チームの広報である鳥居が自慢の一眼レフデジカメで日々の活動の様子を撮影したものを、公開していきます!「ACTIVITY」の文章からはわからない、当チームの日常とマシンの進行状況をどうぞご覧ください! なお解説文は特記なき限り私鳥居の文章です。

1年高塚、ドライバーデビュー?ただしカートの話

カート練習中。まだまだ練習が必要です

KF-02、KF-03のプロジェクトリーダーである修士1年中村が慶應内の雑誌で紹介されました

エンジン調整中の3年吉村

4年菅澤、素敵な表情です(撮影:3年桑山)

当チームFA代理の森田寿郎先生(理工学部機械工学科専任講師)とマシンについて話す3年山田

もてぎ試走会。スタッフに混ざってピットの水をはく菅澤

KF-05正面

走行中のKF-05

今度のマシンは空を飛ぶ!・・・嘘です。コースで止まってレッカーされています。他チームの方々ごめんなさい

走行スタンバイ中の鳥居(撮影:桑山)

なぜかVサインの2年辻

当会OBで現横浜国大フォーミュラチームアドバイザーの市村正明先生(横浜国立大学工学部生産工学科非常勤研究員)にアドバイスをいただきました

マシンにペンマークが入りました。目立つのですがその見た目は賛否両論

辻「俺、曲がらないんすよ」(撮影:桑山)

株式会社ケーヒン様の設備でマシンテスト中。コンソールに向かう桑山(撮影:1年桑原)

後ろから見たKF-05。マシンテスト中の様子が伝わってきます(撮影:桑原)