Keio-Formula.Com NewsMail

vol.32



INSPECTION & EVENT

◎大会結果

総合成績31位/52チーム

静的審査総合4位!!


Keio-Formula.Comの総合成績は50チーム中31位、静的審査の合計点は4位で、 本当に悔しい大会となりました。

車検のうち、技術検査・チルトテスト・ブレーキテストは問題ない範囲で合格できましたが、 騒音テストで大きくつまづいてしまいました。動的審査を走るために、 なんとか騒音テストをクリアしようと懸命に排気周りに工夫をこらすメンバーの姿が忘れられません。 動的審査は結局全てノーポイントだったのですが、デザイン審査が好成績だったことにより、 マシンの潜在能力は上がっていると実感できました。

今までで一番可能性の感じられた、しかし今までで最も悔やんでも悔やみきれない大会でした。 この悔しさに負けずに、来年の大会に向けて来期KF-05プロジェクトを進めていきたいと思います。 これからも、Keio-Formula.Comをよろしくお願いいたします。

<大会成績>

CarNo.17
慶應義塾大学 Keio-Formula.Com


総合結果 275.8点/1000点 31位/50校

静的審査

総合 275.8点 4位入賞
コスト審査 81.8点/100点 2位入賞
プレゼンテーション審査 64点/75点 7位タイ
デザイン審査 130点/150点 8位タイ

動的審査

アクセラレーション 0点/75点
スキッドパッド 0点/50点
オートクロス 0点/50点
エンデュランス・エコノミー 0点/400点

CAE特別賞3位(CAE技術を有効に活用しているチームに送られる特別賞)



◎車検

<一日目>

Keio-Formula.Comは、13日の13時ごろに最初の車検である技術検査の会場に向かいました。 初回は、カウルが地面と接触していたりするなどのトラブルに見舞われました。 17時頃に二回目の技術検査に臨み、フレーム・サス・エンジンがレギュレーション を満たしているかどうか30分にわたり検査されました。ファイヤーウォールやラップベルト、 電装、燃料関係に関して再車検を求められました。

(鈴木)

<二・三日目>

二日目(14日)は前日に引っかかった箇所を直すために朝から修理工房に入りました。 その後の再々技術検査では無事に通過しました。 その後の騒音検査で引っかかってしまったため、新しいバッフルをつけたり、 サイレンサーを変えたりして、夕方にギリギリ通りました。 しかし既にアクセラレーション・スキッドパッド・オートクロスの走行時間は終了していました。 三日目(15日)には朝一でブレーキ審査があり、無事に一発で通りました。

(佐藤)



◎静的審査

<コスト審査>

昨年度にひき続き、コスト審査は2位を獲得することができましたが、 トップのチームとの差はわずか2点であり非常に悔しい気持ちです。 コスト審査は、事前に提出したコストレポート、車両価格、当日発表、 および一般に自作しないパーツに対しての製造工程分析、の4つについて評価がなされますが、 全般的に高得点を獲得できたと思います。

製造工程分析の事前調査についてはいくつかの企業の方々にお世話になり、 それが得点につながったと思います。ありがとうございました。 ただ、来年こそは1位を取りたいと思っています。

この大会での収穫は次に大いに活かせると思うので、コスト審査は諸々の準備が大変な審査ですが、 来年に向けてまた頑張っていきたいと思います。

(船越)






昨年度、コスト審査は2位という好成績を収めたこともあり、 今年もかなり力を入れてコスト審査に臨みました。

100点満点の競技のうち、コストレポートと車両価格が30点ずつ、 当日発表と製造工程分析が20点ずつとなっています。 配点の高い2つは事前に点数がある程度決まってしまうため、 大会直前の準備は残りの40点をいかにしてとるかになりました。

当日発表については、コストダウンポイント以外に1日4台生産というルールに 適合することの証明までパネルで準備していましたが、 当日、大会側から発表するようにといわれたのは車両価格のみ。 準備の半分程度が無駄なものになってしまいました。

ただ、コストダウンポイントについてはかなりうまくまとまっていたようで、 審査員からのコメントもおおむね良好でした。

その後、提出したコストレポートについてコメントがあり、 「全体的に良くまとまっている」との評価をいただきました。 昨年度のように、為替レートの記載ミスのような形で減点はなく、 担当者としては一安心です。

その後パートごとの質疑応答に関して、 昨年と同じフレーム・サスペンション・ファイナルアッセンブリーを想定していましたが、 今年はフレームではなくカウルについてが要求されました。 ファイナルアッセンブリーの担当者、船越がカウルを作成したこともあり、 急遽発表者を変更。カウルを船越、サスペンションを山田、 ファイナルアッセンブリーを高屋と鈴木にして質疑応答を行いました。

私が担当したファイナルアッセンブリーでは、 事前にコストレポート内に記述しておいた工場ライン・レイアウトを元に質疑応答を行いました。 レポート提出時に十分練りこんでいたこともあり、ファイナルアッセンブリーに関しての質疑応答はかなり長くなりました。 技術的な話については鈴木が対応し、うまく出来たと思います。

その後、時間オーバーで質疑応答は打ち切り。続いて、製造工程分析の発表に入りました。 今回製造工程分析で指定されたのはホイールナットとリアビューミラー。 いずれも一年生の辻が発表を担当しました。途中の質疑応答に関しては、菅澤や山田も応対し、 おおむね良好だったようです。結果が気になる担当者をよそに、結果発表は翌日の夕方とやや遅めになりました。

結果は昨年に引き続き2位(81.8点)。再び表彰台に昇ることが出来ました。 昨年2位で、今年こそ1位という気持ちで準備をしてきただけに、 ほっとすると同時に悔しさもこみ上げてきますが、来年こそ1位をとりたいと思います。

(高屋)




コスト審査の製造工程分析では統括と、4つの部品の発表について担当しました。 ただ、本番で私の担当した部品が当たることはありませんでした。

思い出されるのはつい数週間前の工場見学ラッシュ。 結局これらの工場見学の成果が完全に今回の発表で報われたとは言えませんが、 調査の成果は来年以降も継続します(後年になって、 以前調査対象となった部品と同じ部品について審査されることはあります)し、 今回の発表も無難にこなしてくれたのでそれなりの結果が出せたと思います。

(鳥居)

<デザイン審査>

デザインファイナルに残ることを目標に進めてきたデザイン審査ですが、 終わってみれば8位と目標達成とはなりませんでした。

しかし、レポートの完成度はかなり高い位置にあり、 あとはマシン全体をきれいに仕上げないと絶対にファイナルにはいけないとの指摘がありました。 デザイン審査に向けてやっておいたほうが良かったと思うことは、まだまだあるので、 来年はそれをしっかりやれば必ずファイナルで、自分たちの設計理念を披露できるという確信を持ちました。 来年度のデザイン審査では必ず表彰台にあがりたいと思います。

(内田)




準備は万全とは言えませんでしたが、今まで自分がやってきた事や考えてきた事を 去年よりは審査員に伝える事ができたと思います。審査員との受け答えからも、 こちらの出来が良くなれば、相手の要求も細かく高度になってくるという事が感じられ、 少しは嬉しくもありましたが、もっと煮詰めればよかったという思いが強くありました。

来年はこの反省を踏まえ、蓄積されたデータを元によりよい発表が出来るよう頑張ってもらいたいです。

(菅澤)



雨の降る中、内田先輩が発表するデザイン審査が始まった。エンジン、サスペンション、 フレームの順番で説明があり、その後各担当者に一人ずつ審査員がつき詳しい説明が始まった。 クラッシャブルゾーンやオイルパンカットの実験の結果や実物も実際にみていただいた。

審査員からもデザインレポートに定評をいただいた。結果は8位! 来年には十分デザインファイナルを狙える位置にきたと思う。

(山口)

<プレゼンテーション審査>

静的審査のひとつであるこの審査は[開発車輌の設計がアマチュアの週末レース市場の要求に合致しており、 製造販売で利益が出せることを製造メーカーの役員に納得させる]というシチュエーションで行われます。

今年の車輌企画コンセプトは、『みんなで乗れる。楽しめる。』。 第一回大会の「女性に優しいフォーミュラカー」、第二回の「Easy Drive」、 そして昨年の「Speedy and Easy」と<誰もが乗りやすい車輌>をキープコンセプトに、 他校とはちがったKeio-Formula.Comらしい車輌企画をプレゼンテーションしました。

私どもが開発したKF-04はフォーミュラカーとしての高性能を保持しつつ、 複雑な操作を排除することで簡単にドライビングを楽しめ、 さらに子どもから大人まで乗れるような各種機能も備えることで、 この車輌コンセプトを実現していたので、企画に自信はありました。 また、市場のニーズにも言及することで説得力をもたせ、 審査員の方からはよくまとまっているとお褒めの言葉も頂くことができました。

しかし、結果は7位(国内6位)と満足のゆく結果をだすことが出来ませんでした。 私が発表者としての力量不足でした。大変見苦しいですが、 どうしても「〜していればよかったのか」と考えてしまいます。

今は後輩にはこのような想いをさせないためにも、 審査を経験した自分しかできないことを伝えることでチームのためになればと思っています。 ふがいない私にプレゼン審査の発表を任せてくれ、データ収集・
画像の処理や 発表資料の確認など面倒な作業を文句ひとつ言わずに手伝ってくれた後輩・先輩達、 そしてアンケート調査にご協力下さったサーキット場のみなさま始めスポンサーの皆様 には良い結果を報告させて頂くことが出来ず、本当に申し訳ございません。

みなさまのおかげで、何度も投げ出しそうになったプレゼン審査をやりとげることが出来ました。
どうもありがとうございました。

(及川)




今回のプレゼンテーション審査は、なかなか最終的な発表者が決まらず、 それで時間を取られ発表者の負担が非常に大きくなってしまいました。 その点に関して本当に申し訳ないと思います。 また、もう少し前から必要な情報に対する知識をつけているべきでした。

当日は、直前に準備したとは思えない堂々とした発表でした。 来年どうするかというのが今からとても不安です。 様々な方にお世話になってこその7位だと思います。 ご協力本当にありがとうございました。

(加藤)

◎動的審査

<アクセラレーション・スキッドパッド・オートクロス>

アクセラレーション・スキッドパッドは、二日目(14日)の午前中に行われましたが、 車検の騒音テストをクリアできずに時間切れとなってしまいました。

その日の午後に行われたオートクロスだけはなんとか出場しようと努力しましたが、 結局合格できたのは終了後となり、6時間以上騒音テストに潰してしまったのが本当に悔やまれました。

(加藤)



<エンデュランス>

バタバタしましたが、大会3日目の夕方、エンデュランスへ無事に車を持っていくことができました。 まずは1stドライバーの菅澤が出走し、最初の数周はパイロンを巻き込んで停止する場面なども見られましたが、 その後は徐々にペースも上がってきました。

しかし、ブレーキランプが点灯していないことを指摘され、 出走してわずか数周でピットインすることになりました。 この時はトラブルはすぐに解決され、再び走行を開始しました。

その後は順調に周回を重ねているように見えたのですが、再び同じ問題を指摘されたため、再度ピットイン。 今回もブレーキランプの点灯はすぐに確認されましたが、その際ボルトのゆるみなどを指摘され、 その場で残念ながら失格となりました。

大会最終日、競技としての点数はつかないものの、 2ndドライバーの内田がエンデュランスのコース5周を走行させていただけることとなり、無事に完走しました。 52秒台の好タイムをだすなど速さが見られただけに、前日完走できなかったことが悔やまれます。

(稲田)