KF-11プロジェクトのメンバーの意気込みや思いをリレー形式で2人ずつ紹介していきます。
今回は電装班の阿久津貴広、パワートレイン班の齋藤嘉人です。
KF-11プロジェクトで電装を担当しております、理工学部2年の阿久津貴広です。
電装担当と言いましても、実のところ私の仕事は配線管理くらいしかありませんでした。正確に言えば「無い」と言うよりも「できない」でした。△△を使ってみたい、○○を作ってみたい、□□をやってみたい。口に出すことは簡単です。ですが、私には技術・知識が圧倒的に不足しています。第一線で電装を担当している他チームの人のように自由自在に何でも出来ません。悔しさを覚えたことは少なかったです。「仕方無い」「どうしようもない」、そう思って逃げるのは簡単でした。足を引っ張らなければ何も問題ないと考えたこともありました。
先月メンバーの発地がチームから退きました。発地は「ごめん」と言っていました。違います、謝るのは私の方でした。発地は引退前にマイコンを用いたタコメータとシフトインジケータの回路図と仕様等を伝えてくれました。
出来ないことを出来るようにすることは、とても辛く困難なことだと思います。負担が大きく、全部投げ出してしまいたくなります。しかしそこで逃げないで突き進んできたのが、現在のチームメンバーであり、今までの先輩方なのだと思います。私はそんな存在に成れるのでしょうか。それは良かれ悪かれ分かるでしょうが、良い方に転がしていきたいです。かなり悪かった生活習慣もこれを書いている現在、少し好転してきています。精神を良好に保ち、前向きに、精力的に、積極的に、責任感を持って、自らの仕事を全うして行かなければと思います。
かなり残念な報告になってしまった気もしますが、今後はマシンの表示計と、電装の取り回しの安定化等、コツコツと力を入れていければと思います。また、来月には新入生もおそらく自動車工学研究会に入ってくるでしょう。自分の技術、そして先輩方等から伝えられた技術、知識を後輩に伝えていければ幸いです。
最後になりましたが、自動車工学研究会の活動は、スポンサーの皆様、先輩方のご支援のお陰です。この場を借りまして感謝申し上げます。また同時に、今後共変わらぬご支援の程、是非お願い申し上げます。
(阿久津)
KF-11プロジェクトパワートレイン班の齋藤嘉人です。先日物理学科に進むことに決まり、今後の先行きに戦々恐々としております
まずはこのサークルとの馴れ初めから参りましょう。それは慶応の高等学校に在学中のときでした。何かの機会で矢上祭にお邪魔したとき、フォーミュラカーとしては妙に小さい、黒いマシンが置いてあるのを見ました。当時はレッドブル・レーシングがリアサスペンションにプルロッドを採用して話題になっていた頃だったのでコイツもなんだかススんだクルマだなあと思いました。その後、機械科実習室のある棟の前で走行し、エアコンの室外機に当たってリアサスがぐにゃりと曲がった所も目撃しましたが、今現在そのサスアームの予備を自分が作っているのも何かの縁でしょう。天網恢恢疎にして漏らさずと言います。人間ひとつかふたつは逃れられないモノを持っているのだとしたらこれくらい全力で迎撃しましょうと思っております。
このサークルに入って良かった事は周りの人間が自分よりも頭が良いことです。人間は普段付き合っている人達と同調する、つまり周囲の人間に影響されて人はつくられるというミラー効果が働いていれば自分も賢くなるはずなのですが、まだちょっと何か足りないようです。いよいよ新入生の皆さんが入部される季節になってきました。自分は彼らに何を教えることができるのだろうかと思うこともありますが、せめて何か聞かれても”分からない”で済まさずにとりあえずアクションを起こせる人間になりたいです。
技術的な話もしましょう。パワトレ班(電装系)としての当面の課題は、
・シフトインジケータ
・可変容量サージタンクの制御機構
・フルコンECUの理解
になります。シフトインジケータや可変吸気は他校でも実現されている所も多いので、実現は可能です。ECUに関しては気軽にエンジンを回せる環境ではないので、暗闇の中を手探りで進むような感じです。
最後になりますが、学生フォーミュラという活動の場は失敗ありきな雰囲気があるように感じていて、それがとても好きです。この場に居ることができるのは自工研の母体となる大学、またはOB・OGの方々の協力やマシン作りには欠かせないスポンサーの皆様のご支援があるからこそであり、だからこそなるべく遠慮せずに活動していきたいと思います。
(齋藤)
いつもお世話になっております。後記担当の深町です。
3月はイベントの多い月の中、お留守番要因の私はたまにガレージを独り占めなどして楽しみました。富士試走会はさすがに行きましたが寒かったです!なのにしっかり日に焼けました。あのような日にも関わらず、開催していただいたスタッフの方々、本当にありがとうございました。
新歓期に入りました。今私がこの文章を書いているこの瞬間、そとでメンバーが必死にチラシ配りをしています。新しい仲間が増えるのが楽しみです。
ではまた来月にお会いしましょう!
(深町)
NEWSMAIL -ニュースメール- Vol.99 2013年3月号を最後までご覧いただき、ありがとうございました!