Vol.54

Keio-Formula.Com News Mail Team

ドライバー総評

アクセラレーション・スキッドパッド、ドライバー

今回の大会では1年であるにも関わらず、アクセラとスキッドパッドを担当させていただきました。

先輩方と必死になって作り上げた大切なマシンを壊さずに吉村先輩に、そして次のオートクロスやエンデュランスにつなげていくことを目標にマシンを走らせました。大会独特の雰囲気やマシン操作の練習不足からか、スキッドパッドではコースアウトしてしまうという恥ずかしい場面をお見せしてしまいましたが、担当させていただいた動的審査種目を無事に終えることができました。

大会を終え、実際にマシンを走行させてみて、ドライバーというポジションの大切さを改めて認識しました。今まで作り上げてきたマシンを生かすも殺すもドライバーしだいだと思いました。今大会の自分の競技成績は目を覆いたくなるようなもので、チームの成績にほとんど貢献することができなかったので、来年はドライバーとしてマシンの性能をしっかりと引き出し、担当された競技で点数を稼げるように努力していきたいと思います。

(渡辺)


スキッドパッド、ドライバー

今回大会中に急にアクセラとスキッドパッドのドライバーを努めることになり、一度も乗ったことない車両に不安を感じつつも、走行しました。タイムオーバーでスキッドパッドのみ走ることができましたが、1ヒート目走行中に足周りのトラブルにより、DNFとなってしまいました。来年こそ早いシェイクダウンをして走れる車両にしてほしいと願っています。

今回が自分の参加できる最後の大会となりました。今までお世話になった方々、ありがとうございました。

(吉村)


オートクロス、ドライバー

今回の大会では、オートクロスとエンデュランスのドライバーとしてKF-06を運転することになりました。

オートクロスではパイロンタッチによりペナルティを受けたり、挙句の果てにはパイロンを巻き込んで2回目の計測をふいにするなど、重要な競技を任されたドライバーとしてはあまりに自覚の足りない運転をしてしまったと反省しています。 また、今年は完走を果たせるのではないかと密かに期待したエンデュランスでしたが、事前の走り込み不足が些細なトラブルを招く結果となってしまいました。本当に些細なトラブルではあったのですが、事前に長距離走行を行って洗い出していれば起こり得なかったことでした。

KF-06の設計や製作には深く関わっていたため、昨年とは違った心境で大会に挑んでたのですが、このような結果に終わってしまい悔しく思っています。プロジェクトを通して反省すべき点は多々あるため、この結果を糧とし、来年こそは全種目完走と上位進出を果たします。

(桑原)


オートクロス・エンデュランス、ドライバー

自工研に入ってまださほど長くもない一年生である自分にオートクロスとエンデュランスに出場する経験をさせていただいたことに深く感謝しています。

しかし、エンデュランスでは私の技量不足ゆえに一周目でのリタイアというなんとも情けない結果に終わってしまったことが悔しくて仕方がありません。マシンを素晴らしい状態に仕上げてくださったチーム、いつもご支援、ご協力いただいています先生、スポンサーの皆様に申し訳ない気持ちでいっぱいです。このような結果になってしまった以上、この先の私にできることは来年の大会で結果を出すことに尽きるとおもいます。来年度こそはエンデュランス完走はもちろん、走りで上位校相手に勝負できるようこれから日々努力していきます。

今回は貴重な経験をさせていただき本当にありがとうございました。

(須賀)


リーダー総評

今回で私の[in Leader's View]も最終回となります。そこで今回はKF-06プロジェクト全体を振り返ってみたいと思います。私が自工研に入った理由は以前書きましたので、今回はその後の話です。

私がまだ1年生の夏、KF-04プロジェクトが進行していた頃ですが、その頃既に私の代では私がリーダーを務めるであろうという話になっておりました。しかし、その後、私の同期は次々と自工研を去ってしまい、KF-05プロジェクトが進行している春休み、私が1年生の終わり頃にはついに同期が2名になってしまいました。その頃、私も辞めてしまおうかと考えたこともあったのですが、春休みにイタリアに行った際に現地の友人達に応援されたこと、また、自分が辞めたら自工研はフォーミュラ活動を続けることが出来なくなるのではないかというなけなしの責任感から、辞めることはありませんでした。

私が2年生になるとともに、やる気に満ち溢れた新入生達が入ってきました。私は彼等のためにフォーミュラ活動を続行することを決意致しました。しかし、人手不足が明らかだったため、KF-06プロジェクトはKF-05プロジェクトのメインの代である当時の3年生数人に手伝ってもらいつつ、車輌開発はマイナーチェンジに留める計画でした。ところが、KF-05は大会にてエンジンを損傷、予算の都合からKF-06でのエンジン交換を強いられることとなりました。更に、矢上祭での走行時にKF-05の足回りが中破し、走行不能となってしまいました。今思えば、KF-06プロジェクトにはこの辺りから既に暗雲が垂れ込めていたと言えます。

年が明け、春休みが始まった頃から設計・製作の遅れが一段と悪化していきました。目標としていた3月シェイクダウンは早々に不可能となり、研究室への配属が始まった3年生からの協力も少なくなり、1年生も減ってしまいました。この時期に設計が遅れて図面が無くなり、工場で製作する物が無くなってしまったことがKF-06プロジェクトに致命的な遅れを生じさせます。

4月を迎え、私は3年生になり、新入生達も入ってきました。新入生達への対応であっという間に5月も終わってしまいます。6月にOB総会と静的審査の書類提出という大仕事を抱えていた私は完全に行き詰まり、抗うつ剤を服用するようになります。親友の精神的な支えもあり、なんとか無事全ての書類を提出することが出来ましたが、車輌の方はまだ完成からは程遠く、7月末の富士スピードウェイでの支部合同試走会は参加登録するかどうかも迷っておりました。しかし、車輌を走らせたいという2年生の桑原の強い意志を受け、参加を決定致しました。夏休みが始まってから支部合同試走会までの間、1・2年生達は驚異的な頑張りを見せてくれ、支部合同試走会の2日目に奇跡的にシェイクダウンを果たすことが出来ました。

その後は1・2年生達の著しい成長もあり、私が細かい指示を出さなくてもチームが回るようになりました。もてぎ試走会での車輌の激しい損傷も、大会までには修復することが出来ました。そして、昨年と同様に技術車検のテントに恵まれ、昨年と同様のペースで車検を通過することが出来ました。アクセラレーション、スキッドパッド、オートクロスは出走するのが精一杯でしたが、エンデュランスの出走前にはプラクティス会場での走行によりA/Fのセッティングを行い、大幅にパワーアップした状態でエンデュランスに挑むことが出来ました。しかし、結果はケアレスミスからの電装トラブルにより1周目でリタイア。今年もエンデュランスを完走することは出来ず、総合成績も27位とKF-04の最低記録を辛うじて更新しなくて済んだとしか言い様の無いものでした。

個人的には1年生の終わりに自工研を辞めなかったという判断が正しかったのかどうかは分かりません。莫大な時間を費やし、趣味も失い、学業も疎かにし、家族にも迷惑をかけ、車輌製作費の約半分を個人負担することにより貯金も失い、抗うつ剤の副作用にも苦しみました。しかも、私は成長しない人間です。この1年間、リーダーを務めさせて頂きましたが、それによって成長したという実感は無く、それよりも、自分にはリーダーは向いていないと実感させられました。それでも、私が辞めなかった意味が一つだけあります。自工研は来年もフォーミュラ活動を続けられるのです。

私個人にとって価値があったかどうかは別として、フォーミュラ活動は多くの人にとっては、大変貴重な経験を得られる非常に価値のある活動だと考えております。しかし、この活動はスポンサーや関係者の皆様のご協力無しには続けることが不可能です。少人数になってしまった部員の個人負担では、到底賄う事が出来ないのです。いつもご支援頂いてる皆様、本当にありがとうございます。今年も不甲斐無い結果となってしまい大変申し訳無いのですが、どうか今後もご支援宜しくお願い致します。

(辻)


編集後記

編集担当の門岡です。大会報告号、遅れて申し訳ございません。

さて、大会の結果は、あまり芳しくないものであったかもしれません。しかし、来年へ向けて、メンバーは動き始めております。これから、何をすべきか?どうすれば上位へ入賞できるか?メンバーと話し合って解決の糸口を見つけて行こうと思っております。私も、ひとつ思いつきました。動的審査でどうすれば上位入賞できるかということを。「経験」これに勝るものはない気がします。シェイダウンを早期に果し、調整やドライバーが経験を積むということ、最善の作戦だと思います。いち早く、出来るようにチーム全体で取り組んでいかなければならないと思います。

ここ最近、当チームにおいて、カメラに精通するものが増えてきている様な気がします。私を含め、デジタル一眼の所有者が増えています。慶應はおかしいのではないか?と、傍からは見られているようです。これだけの装備があると、そう見えても仕方ないような気がします。

当チームのピットに立ち寄られる際は、急に写真を撮られてもお許しください。寛大なお気持ちで、いらしていただけると幸いです。大会中のみで、合計5000枚を超える写真を撮っています。今後、色々な分析や、思い出として活躍することがあると思っております。今後とも、よろしくお願いします。

(門岡)


News Mail 2008年 9月大会報告号を最後までご覧いただき、ありがとうございました!

TOP PAGE |MACHINE |EVENT |TEAM |Back Number