Vol.54

Keio-Formula.Com News Mail Event

大会結果報告

大会成績

総合成績27位/65チーム

Keio-Formula.Comの総合成績は65チーム中27位、まだまだ上を狙える、悔しい大会となりました。

今年は、技術車検は問題なく通過、静的審査もまずまずでした。動的審査もすべて出場しました。ところが、エンデュランスにおいて、電装トラブルを起こすなど、未熟な部分もありました。これらを改善し、悔しさをばねに、来年の大会で上位に入れるよう努力したいと思っております。



技術車検

静的審査との兼ね合い上、朝一番に車検を通過することが望まれました。

大会初日、会場に到着して、最終調整を終えたのち、6時過ぎには技術車検に並びました。今年は、前日に事前車検を受けられたチームがあったこともあり、例年ほどの混雑は見られませんでした。技術車検の開始予定時刻は7時だったのですが、6時半ごろから開始されました。しかしながら、主要メンバーがドライバーミーティングに出席しており、当チームの車検の開始を遅らせていただきました。車検官の方には、ご迷惑おかけし申し訳ございませんでした。毎年、たくさんの指摘を受け苦労している技術車検ですが、今年もやはりブレーキランプの輝度不足、ブレーキペダルの踏みぬけスイッチの位置の修正のほか数か所の指摘を受けました。

ブレーキランプの問題は、油圧センサーが故障していたためでした。予備のセンサーを当チームは持っていなかったため、名城大学にお借りして直すことができました。名城大学の方、本当にありがとうございました。

静的審査も終わった午後3時ころ、修理もすべて終わり、再車検に挑みました。指摘箇所すべてに許可がおり、無事技術車検を通過することができました。

技術車検が終わったらその足で、チルト試験、騒音試験に向かいました。チルト試験は難なく通過し、いよいよ騒音試験です。毎年Keio-Formulaを苦しめる騒音試験ですが、今年度は103dBと規定値を十分に下回る結果で、通過することができました。時間的に1日目にブレーキ試験を受けることは、残念ながらできませんでした。

残すブレーキ試験は、2日目の朝一番に臨みました。KF-06は試走会などのブレーキ試験を一度も通過したことがなく、大変不安な試験でありました。しかし、きちんと通過することができました。

2日目の朝には、すべての車検に受かることができました。アクセラレーション、スキッドパッドの走行時間に間に合うことができ、本当によかったです。

(北山)

静的審査(デザイン審査)

初日の朝に車検を受け、その際に指摘された項目に対処しながら、デザイン審査の発表原稿を直前まで作成していました。

車両全体のプレゼンテーションは、事前に提出したデザインレポートに基づいて行ったため、滞りなく進められたと思います。各パートに分かれて行った質疑応答では、フレームに関して回答に迷うこともありましたが、山田先輩の力を借りながらすべての質問に答えることができました。最終的に、よく煮詰まった設計だとの評価を得ることができましたが、自分の提出したインパクトアッテネータデータに関して、減速Gの記載方法に不足があるとの指摘を受けてしまいました。原稿やパネルの準備が不十分であったことや、当日発表において4年生に頼る部分が多かったことなど、総じて反省点が多く残った審査となってしまったと思います。

来年度は事前の準備に十分な時間をとり、発表者が車両についての理解をより深めてから審査に臨めるよう、大会前のスケジュールを見直す必要があるでしょう。

(桑原)


静的審査(コスト審査)

コスト審査では、昨年は1位を目指しながらも7位に終わってしまい、悔しい思いをしてしまいました。その一方で、今年は人数不足ということもあり、静的審査にはそれほど力を入れることができませんでした。コスト審査においても、最も配点の高いコストレポートは、とにかく書類選考に通ることを目標にしました。ルールについてはかなり早いうちに疑問点を洗い出し、大会のQ&Aで質問し、昨年とは若干違った書き方をする方針となりましたが、実際の作成については直前に辻、北山、桑原らが徹夜して終わらせる状態で、昨年までに比べればページ数的には見劣りするものになっていました。

また、当日発表(コストダウンコンセプトの説明)については大会の直前に担当者が私に決定し、準備期間も非常に短いものになってしまいました。幸い、今年はエンジンを単気筒に変えたことによって、当日発表の方針自体はかなり簡単に決めることができたので、とにかく来年につながるようにとの思いで、発表原稿/パネルを作成し当日発表に臨むことになりました。

当日発表では昨年とは違いそれほど緊張せずに発表することができたのではないかと思います。発表後、車両価格とコストレポートとの整合性などについてフレーム、カウルにわかれて質疑応答となり、フレームでは山田と桑原、カウルは辻がそれぞれ質疑応答をしました。聞いていた感じでは、それなりにうまく質疑応答ができていたように思います。その後、コストレポートのフィードバックが行われました。問題点を2点指摘されたものの、かなり読みやすくできていると評価されました。後輩たちの徹夜の努力が実ったものだと思います。

最後に製造工程分析の発表を門岡が行い、それに対する質疑応答を行った上でコスト審査は終了。翌日に審査結果が発表されました。まったく期待していなかった中で結果はなんと2位。昨年は表彰台に上ることすらできなかったことを考えれば想像もできない結果に、正直呆然としました。

最終日、表彰式では私が表彰台に上らせていただくことになりました。私自身は当日に数分発表しただけで私以上に今年のコスト審査で頑張ってきたものも多くいる中で、このような機会をくれたメンバーには感謝してもしきれないほどです。

最後になりますが、この1年間ささえてくださったスポンサー、関係者の皆様、大会のスタッフ、審査員の皆様にこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。

(高屋)

静的審査(コスト審査製造工程分析)

製造工程分析では、自動車用部品の既製品がどのように製造されているかを調査し、発表するものであります。これは、コスト審査の一部に含まれております。

私は、本来の担当ではなく、担当者が大会に来れなくなったため代役を務めました。ただ、その製造工程分析の発表資料が十分なものではなく、多少手を入れる必要があったために、発表前日はかなり大変なものでした。ちなみに、製造工程分析はあらかじめ指定された8品目について調べる必要があります。このうち、半分程度は、発表できる水準に達しておりましたが、他は、他のメンバーの手を借りながら、最後の調整をしました。

発表当日、ステアリングホイールとイグニッションコイルについて発表するよう要求がありました。それらを原稿どおりに発表し、質疑に答えました。質疑応答において、かなりレベルの高い質問があり、回答するのに多少戸惑いましたが、急な依頼であったこの製造工程分析も、他のメンバーの助けもあり、難なくこなせたと思います。

コスト全体では、比率が低いですが、全体の足を引っ張ることはなかったので、よかったです。

工場見学をさせて頂いた各社様、本当にありがとうございました。

(門岡)


静的審査(プレゼン審査)

プレゼンテーション審査は、「製造会社の役員(という設定の審査員)に、自分達の製作マシンの製造・販売を決定してもらうよう、プレゼンテーションをする」という審査です。

私は、昨年に引き続き2回目のプレゼンテーション審査担当をさせて頂きました。 昨年は24位で、みんなの足を引っ張ってしまう結果になったため、今年は雪辱を晴らすべく、昨年のプレゼンテーションでは不足していたマシン自体の説明・販売計画の部分を充実させることに注力しました。マシンの説明はコンセプトとの繋がりを練りながら、販売計画はきちんと勉強して、プレゼンテーションを作っていきました。結局自分自身のマネジメント力が足りなかったため、時間がなくなり練習が完全に不足していたのですが、これまで勉強したことを踏まえて攻めの姿勢でプレゼンテーションを行いました。当日の手ごたえはまずまず。結果は8位と、とりあえず2年前並の水準に戻すことができました。

そして今年は更に、来年の後輩のために、昨年以上に情報収集をすることにしました。全チームに声をかけ、プレゼンテーション審査担当のべ30人ほどとお話しさせていただき、本当にたくさんの情報をいただきました。

KF-06プロジェクトでは交渉・広報の仕事はほとんどせず、プレゼンテーション審査のことばかりやらせてもらいました。そんな環境を作ってくれたチームメンバーに感謝しています。また、準備にご協力いただいた外部の方々・大会で情報を交換させてくださった他校の皆様、本当にありがとうございました。

(加藤)

動的審査(アクセラレーション)

大会2日目午前、技術車検後、最初の動的審査であるアクセラレーション。1年渡辺が走りました。結果は、5.958秒、30位となりました。


動的審査(スキッドパッド)

アクセラレーションの後、スキッドパッドになります。1年渡辺が先に走りました。渡辺はコースアウト。4年吉村が次に走りました。7.251秒で25位となりました。


動的審査(オートクロス)

大会2日目午後、午前中にアクセラレーション、スキッドパッドを終え、オートクロスを迎えました。 2年桑原と1年須賀が走りました。2年桑原の記録が採用され、56.446秒でした。パイロンを1つ飛ばした為、タイムが加算されてしまいました。惜しまれます。


動的審査(エンデュランス)

大会3日目、エンデュランスに出走しました。1年須賀、2年桑原がドライバーとなりました。1年須賀が走りだした途端、マシンに電装トラブルが発生。エンジンが再始動できなくなり、リタイアとなりました。


ラジオ出演!

大会2日目の9月11日(火)、ひょんなことからSBS静岡放送のお昼のラジオ番組に生出演することになりました。 今までの人生でメディアから取材を受けることなど皆無だったので、出演が決まってから番組が始まるまでは緊張のため昼食も喉を通らないほどでした。 実際に番組が始まると、主に話をされたのは大会の広報を担当されている中村博様であり、私が話す時間はごく僅かでした。 それでも、何もしないよりは当チームや大会自体の知名度向上に貢献できたのではないかと考えております。 キャスターの菅原智里様をはじめとするSBS静岡放送の皆様、そして大会の広報担当の皆様、ありがとうございました。


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