Keio-Formula.Com NewsMail

vol.33



TEAM

New Project KF-05!
〜連続企画 in Leader's view 特別編〜

今回は新プロジェクトの本格始動ということで、新リーダー山田泰之が次期マシン、KF-05とそのプロジェクトを紹介します。

●新リーダーの意気込み

2007年度KF-05プロジェクトリーダの山田 泰之(理工学部機械工学科2年)です。 今年9月に
第4回全日本学生フォーミュラ大会を終えてから早いものでもう一ヶ月がたち、 2007年度KF-05プロジェクトもいよいよ本格始動となりました。

2年生は2回の大会を経験しチームの主力となり、今年の4月に入部した1年生はそんな先輩達に負けまいと力をつけいきています。 また今年度からは、3年生、4年生もプロジェクトに参加し、まさにKeio-Formula.Com一丸となって、 来年9月の
第5回全日本学生フォーミュラ大会に挑みます。

第4回大会では50チーム中静的審査総合4位入賞を果たしながら、総合31位に終わるという、自分たちの弱点を思い知らされる厳しい結果となりました。 この反省をふまえ、本プロジェクトでは昨年度に続く早期シェイクダウン、ドライバーの育成に加え、基本である、図面、 時間の管理に力をいれ効率化をはかります。マシンに関しては更なるパフォーマンス向上のため軽量化、マスの集中は言うまでも無く、 これに加え、整備性、信頼性も高めていきます。

最後になりましたが、常日頃たくさんのご支援をして下さっているスポンサーの皆様、大会関係者の皆様、OBの皆様、学校関係者の方々に、この場をお借りしてお礼申し上げます。これからも温かいご支援、ご指導のほどどうぞよろしくお願い申し上げます。

●マシンについて

コンセプト「Speedy And Easy (S・A・E)」

マシンコンセプトは、2005年度に行われた第3回大会への出場車両であるKF-03からのキープコンセプトで、「Speedy And Easy」〜運動性能と運転整備のしやすさの両立〜です。今年度はこのなかでも、運転性、整備性、を更に高め、安全性、信頼性も課題に加えました。 KF-03プロジェクト、KF-04プロジェクトでなかなか達成できなかった「Speedy」の部分の達成と、「Speedy」を追求するあまりなおざりとなりがちな「Easy」への再評価、そしてこれらの両立が目標です。

●プロジェクトについて

KF-05プロジェクト、および来年度自動車工学研究会の担当者一覧です。数字は学年で、現在の学年となっております。 2年生が中心となる、若いチームです。どうぞよろしくお願いいたします!



組織表
◎プロジェクト関連
プロジェクトリーダー
山田泰之(機械2)
サブリーダー
吉村秀人(機械2)
プロジェクトマネージャー
高屋圭介(管理2)
会計
高屋圭介
◎部署関連
テクニカルディレクター
吉村秀人
シャシー統括
山田泰之
シャシーメンバー
山田/山口/辻/内田/菅澤/船越
パワートレイン統括
吉村秀人
パワートレインメンバー
吉村/桑山/永冨/稲田/佐藤/吉原/鈴木
ドライバー統括
内田裕之(機械3)
ドライバー
内田/桑山/鳥居/吉村/吉原
テスト統括
桑山裕基(情報2)
テストメンバー
桑山/中村/関川/三野
サポート統括
加藤彩乃(政治2)
サポートメンバー
加藤/大隅/鳥居
◎大会静的審査関連
コスト審査統括
高屋圭介
コストレポート
高屋圭介
製造工程分析
鳥居孟史(商2)
コストメンバー
高屋/大隅/鳥居/稲田
デザイン審査統括
山田泰之
デザインレポート
山田泰之
デザインメンバー
山田/吉村/山口/永冨/辻
プレゼン審査統括
加藤彩乃
プレゼンメンバー
加藤/鳥居/佐藤


設計担当者一覧
シャシー
フレーム
山田泰之
サスフロント
内田裕之
サスリア
山口綾(機械2)
デフ
内田裕之
デフマウント
山田泰之
ペダル
菅澤敏明(機械3)
シフト
辻夏央(経済1)
クラッシャブルゾーン
山田泰之
床板
山田泰之
ラック&ピニオン
菅澤敏明
シート
菅澤敏明
カウル
船越一平(機械3)
パワートレイン
スロットルボディ
佐藤美央(経済1)
排気管
桑山裕基
サイレンサー
桑山裕基
騒音対策部品
桑山裕基
燃料タンク
菅澤敏明
冷却系
吉原悠人(理工1)
ワイヤーハーネス
永冨泰次(SD2)
点火カット
永冨泰次
加速度センサー
永冨泰次
舵角センサー
永冨泰次
ホイル回転センサー
永冨泰次
電装
稲田晴香(経済1)
オンボードカメラ
吉村秀人

※機械・・・理工学部機械工学科  管理・・・理工学部管理工学科
情報・・・理工学部情報工学科  SD・・・理工学部システムデザイン工学科
政治・・・法学部政治学科


KF-04プロジェクトの終了後、KF-05プロジェクトが本格始動するにあたり チーム体制についてメンバーからはさまざまな意見が出ましたが、 最終的にはKF-04プロジェクトまでの体制をさらに強化させる方針でいくことにしました。

KF-04プロジェクトのシャシー班は、第4回大会のデザイン審査で高い評価をいただくことができました。KF-05プロジェクトのシャシー班には、KF-04プロジェクトに関わったスタッフの多くが残ります。そうした人材を生かしつつも、 KF-05独自の色を出していきたいです。統括はフレーム設計も行う私山田が担当します。

パワートレイン班統括にはKF-04において吸気を担当した吉村が就任します。 昨年からパワートレインの多くに関わっていた2年生が主体となって、さらに3人の1年生を加え頂点を目指します。

KF-04プロジェクトにてテクニカル部門の一部署であったマネージメント部門における業務の大半は、 KF-05プロジェクトマネージャーへと受け継がれました。 サポート部門統括にはKF-04プロジェクト後半からサポート内で中心的役割を果たしていた加藤が就任します。 マシン製作に直接関わらない交渉・管理を行う部署ですが、KF-05プロジェクトにおいては テクニカル部門との積極的な情報共有と協力をさらに行っていきます。

また、昨年度あまり機能していなかったドライバー部門について、「ドライバーの習熟、育成」 という本来の目標を達成できるための部門にするべく統括者と予算を割り振りました。 統括にはKF-04プロジェクトの中心的ドライバーであった3年の内田が就任し、新たなドライバーを加え具体的な活動を行っていきます。

そして、新たに車両試験(テスト)部門を設けました。車両試験を統括するのは昨年のKF-03、 今年のKF-04両プロジェクトで2年続けてドライバーを務めてきた桑山で、一昨年のKF-02プロジェクト、 昨年のKF-03プロジェクトでリーダーを務めた中村ら4年生がカムバックして部門を支えます。 この部門はマシンの試験走行とデータ収集を仕事とする部門で、テストにはしばらくの間、 今年度の第4回大会で使用したKF-04を使用する予定です。

また製作に関しては、どんなに些細なパーツも全て図面を起こし、その図面を一括に優先順位を記載した図面番号で管理し、 製作の効率化をはかります。新しいKF-05プロジェクトをどうかよろしくお願いいたします。



KF-04のカウルの重量を、大会後に測ってみました。

新静的審査リーダー挨拶

来年度の第5回全日本学生フォーミュラ大会に向けて、デザイン、コスト、プレゼンテーションの静的審査対策チームのリーダーも交代しました! 全員、KF-04プロジェクト時から審査対策に深く関わっており、必ずKF-04プロジェクトで出した静的審査総合4位というすばらしい記録を超えてみせるでしょう。

・デザイン審査(内田→山田)

新デザインリーダーの山田(理工学部機械工学科2年。チームリーダー、シャシー統括兼)です。 今年9月の第4回大会において、デザイン審査は第3回大会より順位をあげ8位となりましたが、 デザインファイナルへの出場を果たすことはできませんでした。 KF-05では、先日届いたデザイン審査講評を真摯に受け止め、 高得点箇所であったシャシーは更にシミュレーションや解析などを行い定量化を確固たるものとし、 また点数がふるわなかった安全性や生産性などを課題とし、今年こそデザインファイナルに進出し、 我々の設計力をアピールしたいです。応援よろしくお願いします。

・コスト審査(船越→高屋)

新コストリーダーの高屋(理工学部管理工学科2年。プロジェクトマネージャー、会計兼)です。 コスト審査は第3回大会、第4回大会と連続して2位を獲得いたしました。この結果に決して甘えることなく、来年こそは1位を取りたいと思っております。 事前準備が極めて重要な審査ですので、なるべく早めに取り掛かる予定です。また、コストレポートなどの正確性・整合性についても追求していく予定です。 来年9月には、絶対に矢上キャンパスにコスト1位のトロフィーを持って帰りたいと思っております。ご期待ください。

・プレゼンテーション審査(及川→加藤)

新プレゼンリーダーの加藤(法学部政治学科2年。サポート統括兼)です。 プレゼンテーション審査対策として、前マシンからパッケージングレイアウトなどが大きく変わる新マシンKF-05 に合った売り込み戦略をどんどん具体的に考えていきたいと思います。また、今年集めたデータを生かしつつ、使える客観データを増やしていきたいです。 少しでも総合成績に貢献できるよう、最大限努力していきます。

連続企画 in Editor's view
〜編集後記〜

今回からNewsMailの編集を専任で担当いたします、鳥居(商学部2年 広報/渉外担当)です。

今月は矢上祭と11月の1日〜8日にかけて行われる日本国際工作機械見本市(JIMTOF)におけるマシン展示のための準備、 そしてKF-04プロジェクトの開発記録執筆を行っていました。あとは・・・カメラマンのお仕事が中心です。

本来の「広報」にあてはまらない仕事が多かったのが今月ですが、 自工研メンバーと行ったF1日本グランプリや個人的な写真展の準備といった自工研外の行事と合わせて超過密なスケジュールをすごしました。 KF-04のときと担当はあまり変わっていないのですが、にわかに忙しくなり始めたところにメイン学年となったことを感じます。

他メンバーも精力的に新プロジェクトに向け動いています。7〜8月から工場に入り始めている一年生はいまや次期マシンKF-05に向けての貴重な戦力です。 2、3年生の指導の下積極的に工場に入り、製作を行っています。これからのKeio-Formula.Comの活躍にどうかご期待ください。

(鳥居)