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NEWSMAIL -ニュースメール-
Vol. 114 2014年9月大会報告号

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KF-12プロジェクトリーダー深町の総評です。

リーダー総評

深町 展夢(プロジェクトリーダー 理工学部システムデザイン工学科3年)

1年間を振り返りたいと思います。

KF-12始まる前、どのようなマシンにしていくかの話し合いをする際に「先輩たちのマシンをよりよいものにする」ということを決めました。いいように聞こえるかもしれません。私たちには劣等感がありました。執行部が自分たちの知識、経験、技術のなさに現実を見たつもりで逃げていました。なにも新しいことをしない、挑戦しない。ストイックに自工研に参加する先輩たちがいる一方で、私たちの代はほとんど自工研以外にも関心事項があり、自工研を第一にすることさえ難しい、そんなメンバーが多数でした。確かに先輩たちは偉大だったかもしれませんが、実物以上に大きく見えすぎていました。
結果として、淡々と決めたことをこなすだけの活動の中で楽しさを見出すことができず、活動が楽しくない、そのような考えにみんながみんな傾いていきました。今までの雰囲気で、やることも見いだせないのにも関わらず来なきゃいけない義務感等、嫌になる要素はたくさんありました。やる意味が見いだせなくなりました。
私は当時問題点がわかりませんでした。暇なメンバーがいる一方私自身忙しく、渉外等新しいこともやりつつあった面もありました。リーダーとして失格でした。まずメンバーのことを信用していませんでした。いままで一切マシン本体には関わっていなかったこともあり、もともと出席率の悪い12のメンバーが新しいことに挑戦しても劣化させるだけだろうと決めつけていたので、新しいことをやろうと提案することもなければ、活動状況に折り合いをつけさせる(毎日来なくてもよくする)などの対処もとりませんでした。執行部の中には誰も新しいことをしたいという人はいませんでしたし、毎日来ることに異を唱える人もいませんでした。そこに気づかなければいけないのは間違いなく私の役目でした。

この活動はなんのためにやっているのでしょうか。
4月に入って1年生が入ってきました。その時点でマシンはまだフレームむき出しの未完成な状態でした。1年生に知りうる限りを教え、それまでいた相原や吉田よりもマシンに関して、自工研に関して知っている、そのようになるまで今いる5人を鍛えました。実際前者2人より後者5人の方が活動時間も長いです。たまに泣かせもしました。考えに考え、教えるばかりでなく、わざと教えないで考えさせることもしました。私を恨んでいる部分もあるのではないでしょうか。
4月から気づいてはいなかったものの、12プロジェクト自体を変えたし、自分自身も変わりました。毎日後悔や反省ばかりではありましたが、自分がそのときできる最大をやったし、それこそ過労で倒れたし、死ぬギリギリまでやりました。
なんでそこまでやったかはわかりませんでした。

このKF-12マシンは相原もこのニュースメールで言っているように4年生が大きく関わっています。修士2年生の野口さんも実は多大に関わっています。マシン性能においては私がやったことなんて1つもありません。自分がやったことはなんだったんだろうと考えたとき、もしかしたら1つもないかもなと今思います。実際、4月以降、1年生のメンバーが入って、自工研が存続できるという状況になったときに私は辞めようと考えました。自分がいても自工研にとって利益はない。逆に私がいなくなったら4年生が手を出しやすくなります。そうなれば確実に私がいるよりよかったでしょう。今でもそう思います。やめなかったのはエゴです。
私は自工研が好きなので勝手にいました。もうそれでいいかなと思います。

大会結果はご覧のとおりあまりよくはなかったです。雨が原因だとみています。事前に雨走行していれば、と悔みは大きいです。エンデュランス直後、終わったという実感は全く湧きませんでした。泣きたくなっても隣の修士2年の石川に先に泣かれ、拍子抜けし、よくわからないまま指示を飛ばし後処理をし、1年間を通した後悔に襲われました。気分が悪かったときでした。ただ嬉しかったこともあり、やっててよかったと思わせてくれる大会ではありました。悔いがないとは絶対に言えません。ただ私にとっては無駄ではありませんでした。願わくば自工研にとっても無駄ではないプロジェクトであってほしいです。

後輩たちへ。楽しんでほしいです。

最後になりますが、この学生フォーミュラ活動を支えていただいているスポンサー様やOB・OGの皆様、先生方には心から感謝申し上げます。本当にありがとうございました。この活動で私たちは様々なことを学ばせてもらっています。他活動では得られないものだと思っております。貴重な活動のサポートをしていただき本当にありがとうございます。今後の活動はもっと楽しいものになっていくと思います。そう感じさせる後輩たちです。今後もより一層のご支援よろしくお願いいたします。

(深町)

編集後記

こんにちは。ニュースメール担当の深町です。今度こそ最後のお仕事です。さみしいです。

この仕事をして、OB・OGの方々、スポンサーの方々の応援が直で聞けたので本当によかったです。ありがとうございました。

2年半、マシン作り以外に関しては本当に好き放題させていただきました。1年間本当に楽しかったことがなく、辛く辛くつらい日々でしたが(事情を知るOBの方には一番きついプロジェクトとまで言われた)ニュースメールは楽しかったです。一番進歩のないプロジェクトでしたけどね!

きっと私は一切自工研HPに登場しなくなりますが、私のことは忘れても、自工研のことは忘れないで下さい!

(深町)

最後にここで我らが…!

NEWSMAIL -ニュースメール- Vol. 114 2014年9月大会報告号を最後までご覧いただき、ありがとうございました!

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