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NEWSMAIL -ニュースメール-
Vol.98 2013年1・2月合併号

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KF-11プロジェクトのメンバーの意気込みや思いをリレー形式で2人ずつ紹介していきます。
今回はパワートレイン班の発地翔太、シャシー班の三角悠太郎です。

In Member's View

KF-11プロジェクトパワートレイン班の機械工学科2年の発地翔太です。

今プロジェクトでは、パワートレイン班の大きな取り組みの一つとして汎用ECUの導入を掲げています。前年度の大会において自チームと他校のデザイン審査を比較して、次のプロジェクトで何かしら大きなチャレンジをしないとパワートレイン部門として他校と競っていく上で、かなり苦しい状況になると個人的に感じました。また、ここ数年は革新的変化がなく、エンジンセッティングにおいてもかなり限界がありました。そこで今プロジェクトではまず汎用ECUを導入することで、エンジンセッティングの幅を拡大し、さらに細かいセッティングを可能にしようと考えました。汎用ECU導入の当初は、右も左もわからない状態でしたが、自分たちで調べたり色々な方に教えていただきながら、ようやく走行が可能な状況にまでなりました。アイドリングするまでかなりの時間を要したことから、初めて始動した時は感動したのを憶えています。汎用ECUを用いてエンジンセッティングを煮詰めるには相当な時間や労力を要するので、導入初年度でそこまでやるのはかなり厳しいと思っていますが、今年は純正ECUを用いていた去年と同等な水準まで持っていくことを目標としています。汎用ECUを用いたセッティングが次の代次の代へと引き継がれることで、より良いエンジンマップの完成を期待しています。

突然ですが、私は個人的な理由でシェイクダウンを目途にこの活動から退くことを決意いたしました。大会まで残り6か月となり、活動も今以上に活発化していくこの時期に辞めることは残念ですが、自分が決めたことに悔いはありません。この活動に入ってからの2年間で自分は多くのことを学びました。もちろん自動車関連の知識などもそうですが、何よりチームが一丸となって目標に向かって活動することは、自分にとってはとても新鮮であり、皆で一つのことをやり遂げることの素晴らしさを学べたのがこの活動に参加して最も貴重なものでした。時には、上手くいかないことや辛いこともありましたが、仲間と共に乗り越えてきました。特に去年の10月から12月は純正ECUでエンジンがかからないことに始まり、汎用ECUでエンジンをかけるまでの期間は本当に苦しいものでした。フレームの摺合せもせず、ギリギリまで前年度マシンにエンジンを載せて常にエンジンを弄っていたので、シャシー班には非常に迷惑をかけてしまいました。しかし、先輩の高山や野口、松川にアドバイスを頂いたり、チームリーダーの鈴木と意見交換をしながら何とか問題を解決することができたときは達成感を感じました。汎用ECUの導入初年度ではエンジンをかけることも難しいと言われている中、わずか数か月でアイドリングまで持って行けたのも皆さんの力があったからこそだと思っています。今の現役メンバーには、この時期の自分の脱退により少なからず迷惑をかけてしまい本当に申し訳ないですが、大会が終わるまで思いっきり突っ走って欲しいと思います。心から応援しています。最後になりますが、この2年間沢山の先輩やOBの方、同期、後輩、スポンサー様、他チームの方など色々な方にお世話になりました。本当にありがとうございました。

(発地)

 

シャシー班所属、環境情報学部1年の三角悠太郎です。初In Member's Viewということで、今回は私の自己紹介と自動車工学研究会に入会してからの意気込みや様子について述べさせて頂きます。

NEWS MAILをご覧になっている方々は、「環境情報学部」である私が製作に参加していることを不思議に感じているかもしれませんが、まずは私の自工研に入った 動機と経緯を説明したいと思います。動機と言っても、私は高校時代から学生フォーミュラの存在を知っていて、大学でフォーミュラカーをつくりたいという夢がありました。元々私は昔から車が本当に好きだった訳ではなく、一応車の車種や基本構造は分かる、レースも何となく見る、その程度のモノ しかありませんでした。しかし高校に入り、車好きの仲間達と出会ってからは車にのめり込むようになり、F1の面白さも分かるようになりました。そ んな中、大学生がフォーミュラカーを自作し学校対向で出来を競い合う学生フォーミュラなるものがあると知り、その瞬間が「慶應に合格したら学生 フォーミュラをやる!」と、後に自工研に入会するきっかけをつくった時でした。そして、学力の関係により理工学部には合格できなかったものの、慶應には合格したから自工研に入った、これが私の入会するまでの経緯です。

入会した当初、先輩方が作ったKF-10マシンを初めて見た時はとても感動しました。しかし、9月の大会までは1年生がマシンに携われることは あまりなく、またSFCからの距離が遠いということもあって、ほとんどガレージに顔を出さず、来てもほとんど何もしませんでした。何かと言い訳を して、自分から逃げていたこの時期の自分に、今ではとても後悔しています。でも、大会を通して自分の中の何かが変わったような気がしました。大会 で先輩が見せた闘志、エンデュランスリタイアという結果、そして先輩の悔しそうな顔を見た時に私が思い出したのは、一年前の高校総体の夏、弓道男子団体決勝リーグで、たった矢一本の差で、優勝と全国出場の切符を逃したあの場面でした。リタイアという結果よりも、自分が何もしていないという ことが悔しく、エコパから帰る車の中で次のプロジェクトからは意欲的に、ひたむきに関わる事を決意しました。 そして大会が終わり、いざ自分達の代になって、二、三ヶ月ほど経った頃、いろんな意味で、自分はとんでもないサークルに入ってしまったと感じま した。車作りの難しさ、奥深さ、面白さにようやく気づき始めたからです。それまではなんとなく通っていた自工研でしたが、やっと自分にとって意味 のあるものになりました。それからは失敗を何度も繰り返しながらも製作のノウハウや工作機械の使い方、技術を学び、そして今に至ります。

私はとてもいい加減でお調子者で失敗ばかりしますが、同輩は私のことを理解してくれ、先輩からはたくさんの事を教えて頂いています。自工研に 入って本当に良かったです。現在は自分の知識の不十分さを埋めるため、これからも多くの事を吸収し、そして来月から入会して来るであろう新入生に 頼られるようになろうと思います。自工研に身を置いて一年近く経とうとしていますが、ガレージのホワイトボードの左上には「目標:表彰台」の赤い 文字が消えること無く残っています。次の大会では、マシンの仕上げやセットアップに力を入れ、欠陥が無いか注意し、全力で「勝ち」に行きます。

私達がこのような貴重な活動をさせて頂けるのも、自工研OB・OGの皆様、ならびにスポンサーの皆様のご支援あってのものです。この場をお借りし て深く御礼申し上げます。チーム一同表彰台に向けて精一杯頑張りますので、今後ともご支援を宜しくお願いします。

(三角)

編集後記

ご無沙汰しております。ニュースメール担当の深町です。1、2月は内外で様々なできごとがご覧のとおりありました。

今回配信が遅れ申し訳ございませんでした。シェイクダウンを待っての配信と考えておりましたが、HPのサーバー移転と次期が重なってしまったため予定より遅れてしまいました。

ようやく最近寒さが和らいできました。無事シェイクダウンも果たし、順調にきているのではないかと思います。

さてさて実は2月にフォーミュラ女子による女子会なるものが開催され、私達慶應フォーミュラ女子も参加いたしました。主催は当会前チームリーダーの山端なのにも関わらず私達1年は完全お客様状態でしたが(笑)詳しい内容は女子会ゆえ秘密ということで…。しかし情報交換だけでなく純粋に交流として楽しませて頂きました。各大学の女子の皆様、ご参加ありがとうございます。

今後は静的審査対策も頑張ります!今後も当会を宜しくお願い致します。

おいしくいただきました!ありがとうございます。

(深町)

NEWSMAIL -ニュースメール- Vol.98 2013年1・2月合併号を最後までご覧いただき、ありがとうございました!

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