TOP PAGE MACHINE EVENT TEAM

NEWSMAIL -ニュースメール-
Vol.94 2012年9月大会報告号

EVENT

各競技毎の結果、感想を報告します。

大会成績

[静的審査]
コスト   78.30点
/ 100.0点
3位
プレゼンテーション   51.32点
/ 75.00点
14位
デザイン   76.00点
/ 150.0点
24位
[動的審査]
アクセラレーション 4.688秒 41.68点
/ 75.00点
22位
スキッドパッド 5.694秒 17.82点
/ 50.00点
36位
オートクロス 64.188秒 56.52点
/ 150.00点
28位
エンデュランス -秒 5.00点
/ 300.00点
43位
燃費 -リットル 00.00点
/ 100.00点
-位
[総合]
    339.95点
/ 1000.00点
39位
/ 75チーム(スポーツマンシップ賞受賞)

車検

例年通り、大会1・2日目に車両の技術車検が行われました。これはレギュレーションに基づいた安全な車両設計・製作が行われていることを確認するためのものです。競技の基本ではありますが、多岐にわたる大会の競技を円滑にこなすためには、迅速な通過が重要になります。特に今年は初日以降の日程に余裕がなかったため、大会初日中の車検通過が不可欠と目されました。

 結論から述べると、すべての車検項目について、1個所も修正を求められることなく通過することができました。試走会などで車検官の方のアドバイスを事前に受けていたことや、車検対策が仇となった昨年度の反省を活かし準備に時間をかけたことが結果につながったと考えています。ただ、上位校は安定して早期通過を果たしており、決して慢心はできないとも感じました。今後も余裕を持った車検対策を心掛ける必要があるといえます。

(松川)

静的審査

コスト審査

コスト審査は3位表彰台という成績を修めることができました。 私、そしてチームでずっと目指してきた表彰台を獲得でき、とても嬉しく思います。 今回このような好成績を獲得できたのは、偏にチームリーダーの山端をはじめとした後輩の努力のおかげです。 今年は前回大会の反省や、他校の情報を活かし、表彰台を獲得するために マシンのコスト計算レポートの記述漏れの根絶と資料の拡充を進めました。 今年は1年生が多く、心配な点が多々ありました。

しかし、後輩たちはコスト審査の方法やレギュレーションを早くに理解し、 自力で審査の準備をできるようになりました。 マシンにある全ての溶接部分の資料作成など、色々と無理なことも頼んだりしたのですが、 後輩たちは私の頼みを全てこなしてくれました。 1100ページという過去最大の膨大な量になったコストレポートが、以上のような後輩たちの血のにじむような努力の証明です。

前回大会でコスト審査が8位に終わったときは人生で一番悔しい思いをしました。 その悔いを晴らし、私以上に頑張っていたのにも関わらず私を表彰台に登らせてくれた後輩たちには感謝してもしきれません。 最後になりますが、この1年間ささえてくださったスポンサー、関係者の皆様、大会のスタッフ、 審査員の皆様にこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。

(大草)

プレゼンテーション審査

昨年に引き続き、プレゼンテーション審査を担当しました。今回のプレゼンテーションは独自性を強調したいと考え、構想を練りました。大会直前の中部支部OP会主催の講座では好評価をいただき、路線的には間違っていないと確信しました。また、審査員からの質問に対応するためのスライドを1枚1枚作成しました。この点は昨年に比べ非常に良くなった点だと感じております。

しかしながら、大会成績は14位と昨年と同じ順位という結果に終わりました。ビジネス面、財政面での質問に自信を持って答えることができなかったことが減点につながってしまったかと思われます。また全体的に準備が遅れてしまったこと、しっかりとプレゼンテーションの練習ができなかったことも大きな反省点です。

来年のプレゼンテーション審査に関しては、しっかりと引き継ぎをしつつ、後輩に頑張ってもらいたいと思います。

(山端)

デザイン審査

 大会2日目、静的審査の最後の種目となったのがデザイン審査です。デザイン審査では、6月上旬に提出したレポートをもとに、車両設計の合理性や車両の商品価値などの判定が行われます。 レポートはシェイクダウン後から着手し、私が中心となって各設計者の記述をとりまとめる形で作成を進めました。ほぼ最終原稿まで各設計者が執筆したことで、率直で洗練されたレポートが書けたと思います。  当日の発表では、発表担当者の私の準備不足もあり、アピール不足になってしまったと感じます。また審査員の方からの質疑応答では、提出書類のミスや設計方針の甘さ、基礎的理解の甘さが露呈することとなってしまいました。

 結果は24位と、昨年度の9位から大きく落ち込み、今後の課題が浮き彫りになりました。  まず車両コンセプトの保守性・脆弱性がしきりに指摘されました。これに関しては、動的審査で最上位校に匹敵する運動性能を発揮できるまで車両改善の姿勢を見せねばならない、という示唆であると思います。さらにその過程において、客観的・定量的な評価を欠かさないことも重要であるということです。また商品価値の観点では、美観や整備性などに関して改善の余地があると感じます。  当会の車両開発・設計・製作手法に一石を投じられた、という意見もありますが、いかなる形であれこの結果が今後に活かされることを願います。

 最後に、レポートの校正や各種図表の作成は、諸先輩方のご尽力あってのものでした。深く感謝いたしております。

(松川)

動的審査

アクセラレーション

 路面は完全にドライで理想に近い状態でした。富士試走会で用意してきたアクセラ用のセットで挑み、磯さん、私と走行し、4.688秒を記録。富士で記録した4.3~4.4秒には届きませんでしたが、単気筒勢では最速クラスのタイムでした。

 今年は本番に近い形での練習走行が多くとってもらえたので、シフトアップ時の大きな操作ミスはありませんでした。個人的には手堅いタイムは出せたと思います。

 結果は悪くありませんでしたが、KF-10は出力は50馬力あったものの、KF-09より10kg程重量が増加していました。来年は軽量化が課題になると思います。

(北)

スキッドパッド

スキッドパッドは磯、倉地の2人で走行しました。この競技ではコースアウトを喫すると記録が残らず得点を得ることが困難なため、1本目の走行では記録を残し、2本目の走行でタイムを意識した走行をすることを心掛けました。 コースコンディションはドライであり、この競技用に事前に決めていたタイヤ空気圧およびロール剛性の調整を行い、競技に向かいました。 結果は磯の1走目が6.199秒、2走目が5.694秒、倉地の1走目がコースアウト、2走目が5.869秒となりました。これにより、スキッドパッドは第36位、17.82点を得ることができました。

前年よりもこの競技に向けて練習を積み重ねてきましたが、我々のチームより上位につけるチームはまだ多くいることを実感しました。旋回という基本性能を競う競技であるため、この成績がマシンの性能を表しているといっても過言ではありません。今回の成績を真摯に受け止め、課題を洗い出し、次期プロジェクトの車両設計に活かしていきたいと思います。

(磯)

オートクロス

大きなトラブルもなく迎えたオートクロス。初めてドライバーとして競技に参加すること、 タイムが記録されなければ翌日のエンデュランスに出場できないことから緊張と責任を感じていました。 しかし、自分はKF-10のマシンに一番多く乗せてもったので皆の期待に応えなければという思いがありましたし、 これまでの練習走行の経験からリタイヤするようなミスをしない自信があったので、とりあえずタイムを残そうというよりも、 しっかり攻めようと思っていました。 目立つようなミスなく走って出したタイムが1分4秒台。終わってみれば最上位校が57秒台と大きく差をつけられてしまいました。

昨年よりは順位を上げたものの、上位校との差を感じる結果となりました。 大会前まで走行試験に力を入れていたので悔しい結果となりました。 しかし、エンデュランスの点数次第では過去最高順位見えていたので、エンデュランスへ向けて気を引き締め、翌日に備えました。

(鈴木)

エンデュランス

前日のオートクロスの結果から、走行は4日目の午後となりました。 上位校のトラブルが相次ぎ異様な雰囲気を感じていました。 他校のオートクロスとエンデュランスとのタイム差を見て、自分は1分10秒程度で周回することを目標に、 また、パイロンタッチやコースアウトでのタイム加算がないように意識して競技に臨みました。 エンデュランスが始まり、マシンの状態は昨日と変わらず、良好に感じましたし、周りからもそう見えていたと思います。

数週走り、チームが掲げるボードを確認すると、タイムは1分11秒程で推移しているとわかりました。 このまま残り数週も堅実に行こうと思い走行していましたが、スラロームに侵入したところで突然エンジンが停止。 コース上でマシンが止まってしまい、エンジンのリスタートを試みましたが、セルと燃料ポンプに異常はないとわかったもののなかなか 再始動できません。やっと再始動できたと思ったらまたすぐにエンジンが止まってしまいました。 その後すぐに赤旗が出されリタイアという結果になりました。

後に点火系のトラブルであるとわかりましたが、大会中にその兆候が見られなかったので、車両の管理の難しさを感じました。

(鈴木)


TOP PAGE MACHINE EVENT TEAM