TOP PAGE MACHINE EVENT TEAM

NEWSMAIL -ニュースメール-
Vol.84 2011年9月大会報告号

MACHINE

大会、1年間を振り返っての感想です。

パワートレイン担当

松川 夏樹 (理工学部機械工学科2年)

KF-09プロジェクトの立ち上げから1年。節目の時期には、1年が長かったか短かったか、という話題がつきものです。私にとっては長い1年だったと言えます。ものづくりの体験もそうですが、チームとして目的と目標を共有して活動に取り組む、ということ自体私にとっては極めて新鮮でした。数えきれないほどの物事を知り、感じ、考え、学ぶことができ、非常に充実した長い道のりだったと感じています。それに比べると、大会の5日間はあまりにも短いものでした。淡々と作業をこなすうちに次々と競技が終わっていくのが、なんだかとても寂しく、あっけないとさえ思えてしまいました。長かった1年が全てこの日この時のためだけにあったのだ、と割り切ることは、私にはなかなかできません。つくづく勝負の世界は難しいと思います。

目標が達成できなかった以上、今大会での結果とは後悔なしに向き合うことはできません。私自身の個人的なミスが、大会でのポイントに直接影響したこともあったはずです。しかし、これまでの活動で得た有形無形の成果と、大会で得た確かな手応えに対しては、達成感を覚えるのも間違いではないと思います。

最後に、本プロジェクトで一番印象的だったのは、チームの一体感です。特に大会直前期、作業に追われて必死になっているときでも、チームの明るい雰囲気が保たれていたのには驚きます。ひとえにリーダーの野口先輩をはじめ、先輩方のさりげない心がけの賜物であったと思います。

素晴らしいチームで活動ができたことを幸せに感じています。KF-09プロジェクトを支えて下さった全ての人々に、心から感謝致します。

シャシー担当

磯 智之 (テクニカルディレクター 理工学部機械工学科3年)

この1年間のKF-09プロジェクトではテクニカルディレクターを務め、車両の設計・製作に力を入れてきました。車両の担当パートとしては前年から引き続いてシャシーを担当し、フレームやサスペンションの設計を行いました。

KF-08からKF-09におけるフレーム及びサスペンションの主な改善点は、フレーム幅を絞った点やリアサスペンションをモノショック機構からツインショック機構に変更した点などにあります。前者によりフレームの軽量化や美観の向上及びサスペンションジオメトリの改善がなされ、後者ではサスペンションパーツの低重心化・セッティングの簡略化などを達成しました。軽量化もコンセプトにした車両であるため、後者の変更点についてはショックアブソーバ追加分の重量増加が懸念されましたが、スタビライザの配置や設計の工夫により、ショックアブソーバ分の重量増加をはるかに上回るサスペンション全体の軽量化・低重心化を達成しました。

また、KF-09では使用するタイヤ銘柄の変更もあったため、ドライバーとの意見のやりとりやサスペンションセッティングの機会が大幅に増えた1年となりました。特にタイヤの空気圧と温度分布には気を配り、キャンバの適性度を見ながらラップタイムやドライバーの意見を参考にセッティングを煮詰めていきました。この1年間はシャシー担当者としても大変濃密な1年間となったと感じます。セッティングを重ねる余裕があるのは、車両が簡単には壊れず信頼性が高い証拠だと言えます。KF-09は大会前までに約230kmの走行試験を重ねており、車両の完成度は大変高いと感じておりました。 大会本番の動的審査では車両の持つポテンシャルを発揮することはできませんでしたが、エンデュランスは難なく完走を果たし、昨年以上に準備に時間をかけた静的審査では多くの点数を稼ぐことができたことは大変嬉しく思います。自身の現役最後の大会で総合成績が目標に届かなかったことには悔いが残りますが、プロジェクトを通して見ると、良き仲間に恵まれ、優れたチーム構成であり、素晴らしい1年間であったと感じています。

来年の大会で表彰台に立つ後輩の姿が見られるよう、次期プロジェクトではアドバイザとしても力を注いでいきたいと思います。

國井 悠介 (理工学部機械工学科2年)

今回の大会は初参加ではなく昨年も参加していたこともあり、自ら考えて動くことができました。また、去年は見ていても何をしているのかよく分からなかったデザイン審査やコスト審査が分かるようになったのは嬉しかったです。

今回の大会では初めてドライバーを務めました。大会でのドライバーは動的審査の成績はすべて自分にかかっているという重圧や、コース上では自分1人しかいない孤独感等で想像を絶するほどの緊張感がありました。

他校の見学では去年よりも積極的に交流ができたと思います。大会が終わった後に自分の名刺が1枚しか残っていなかったことには我ながら驚きました。来年の大会では今年の大会から学んだことをもとにより上位を目指して次の1年間を頑張っていきます。

サポート担当

石川 智啓 (マネージャー 理工学部電子工学科3年)

先日の第9回大会で、KF-09プロジェクトは終わりを迎えました。私は大会ではスケジュール管理、書類管理を担当し、各審査の担当は行いませんでした。また、今大会は先輩の参加人数が少なく、代わりに私がピットにいることが多かったため、大会の5日間が淡々と過ぎ去っていった気がします。これが終わればついに引退か、と思えば思うほど、不思議なくらいに冷静になっていました。動的審査ではトラブルのために、十分にマシンの性能を発揮できなかったものの、最後にエンデュランスを完走できたことは嬉しかったです。

1年間を振り返ってみれば、リーダーの補佐をする立場としてサブプロジェクトリーダー、サポート班の統括を行う立場としてマネージャーの役職を与えられましたが、どちらも十分に役割を果たせたかどうか分かりません。そして、1年前にプロジェクトが開始した時のアイデアのほとんどを行うことができませんでした。しかし、それでも1年間で本当にたくさんの事を学ぶことができました。もう1年この活動が出来れば今まで培った能力を存分に活かせると思いますが、それを発揮するのは学生フォーミュラ以外で、というのが学生フォーミュラの狙いの1つなのだと思います。また、そうしてこそ学生フォーミュラを経験した意味があるのだと思います。今後はKF-10プロジェクトのアドバイザーとして後輩を見守ると共に、新たなことに挑戦しようと思います。

最後になりますが、1年間ご支援・ご声援頂いた皆様には本当に感謝しております。ありがとうございました。今後も当チームを宜しくお願い申し上げます。

大草 和己 (会計監査 経済学部3年)

大会の結果に関しては静的審査で上位に食い込み、2年連続エンデュランス完走を果たすことができたことに対して嬉しく思うと同時に、様々なところで悔いが残っています。主に担当したコスト審査で直前に多くのミスを犯して表彰台に登れなかったこと、マシンを万全の状態にできなかったことなど、全て結果論ではありますが、本当に多くのことを後悔しています。上位への壁をまざまざと見せつけられました。ただ、1年を振り返ってみれば楽しく、充実した日々であったと思えます。このサークルに入る前には想像もしなかったことを多く経験しました。渉外活動においては新規のスポンサー様を探したり、海外の方と英語でやりとりする機会がありました。プレゼンテーション審査ではレースチームの方にお話を伺ったり、アンケート調査にご協力いただいたりしました。また、モータースポーツファンとしては鈴鹿サーキットでのデモランも感動的な体験でした。昨年よりも良くなったと感じられた点があるのもこの1年の面白いところでした。特にコスト審査は表彰台という目的を掲げ、それに沿ってアイデアを出して準備していったので昨年より充足感がありました。チームメンバーも同じ目的を共有して一緒に頑張ってくれて本当に感謝しています。

もう少しで上位に手が届くというところで第一線を退くのは残念ですが、今後はしっかり後輩に技術と知識を伝え、来年自分たちの後悔を晴らせるようチームに貢献してまいりたいと思います。

最後になりましたが、温かいご支援・ご声援頂いたスポンサー様、OB・OGの皆様、先生方、実習工場の皆様をはじめとする学校関係者各位の方々、直近の諸先輩方にこの場を借りて深くお礼申し上げます。1年間本当にありがとうございました。

山端 久仁子 (会計 法学部政治学科2年)

今回の大会では、プレゼンテーション審査の担当をさせていただきました。初めて大会にて競技の担当を持つことになりました。最初はなかなか整ったプレゼンテーションをつくることができず苦しみましたが、OBの方々や先輩方の力を借りてなんとか完成することが出来ました。OBの方々や先輩方には、貴重な時間を割いて一緒に考えてくださり、大変感謝しております。

大会では、1年生の時に初めて参加した大会とはやはり全く違うもののように感じました。2度目ということと、自分の担当する審査があったからだと思います。担当した審査に関しては、自分自身がチームの結果にかかわるということで大きな責任感を感じました。しかし、その責任感が自分にとって大きな喜びでもありました。この経験を通していろいろな面で成長できたと思っています。プレゼンテーション審査の担当を私に任せて下さった先輩には感謝しております。また、今大会ではさまざまな大学の方と交流することが出来ました。これからもその関係を大切にしていこうと思っています。

次期プロジェクトKF-10はもうすでに始まっております。このプロジェクトに関しても精一杯頑張っていきますので、どうぞ宜しくお願いします。

1年生

阿久津 貴広 (理工学部1年学門4)

初めて大会に参加しましたが、参加チームの多さや審査の緊張感が刺激的でした。大会の5日間を経験し、活動への考えが改まりました。来年の大会では先輩のように率先して作業を行えるようにしたいと思います。

井本 祐司 (理工学部1年学門4)

自工研に入会してから5ヶ月が経ち、初めての大会に参加することになりました。静的審査があったり、スポンサーの方々がいらっしゃったりと、試走会との違いを感じました。来年は今年以上にチームに貢献できるように、今後も日々の活動を頑張ろうと思います。

北 晃弘 (理工学部1年学門4)

大会ではマシンに直接関わることは少なかったですが、大会がどんなものなのか経験できたのが大きかったと思います。やはり、4日目のエンデュランス完走の瞬間は感動しました。来年は自分たちが初めて1年を通してプロジェクトに参加する年なので、第10回大会でもっと感動できるように活動していきたいです。

倉地 星也 (理工学部1年学門4)

1年生として、今回初めて大会に参加しました。実際に目の前でマシンが他校のマシンとタイムを競っている光景を見て興奮したり、無事マシンがエンデュランスを完走した瞬間には感動を覚えました。しかし、個人的には、反省すべき点が多かったと感じます。もう少し積極的に仕事を見つけに行けたんじゃないか、もっと他校の人と交流しておけばよかった、などなどたくさん反省するところがあります。

来年度は、直接的にマシンに関わる製作を行ったうえでの大会になるため、今年の反省を生かして、自分にとってもチームにとっても素晴らしい大会にできるよう、これから1年間頑張っていきたいと思います。

鈴木 貴士 (理工学部1年学門4)

今回は自分にとって初めての大会で、大きな仕事はありませんでしたが、大会の流れを把握したり雰囲気を感じたりすることができ有意義に過ごせたと思っています。試走会でも他校のマシンを見ることはできましたが、今回はより多くのマシンをより近くで見ることができ、その構造の多様さに面白みを感じました。ただ、マシンの構造をしっかり理解していたわけではないので、細かく見ることはできず、理解を深めていかなければいけないと実感しました。来年の大会では自分がどのような役割を担うことになるかわかりませんが、自分の役割をしっかり果たせるようこれからがんばっていきたいと思います。

発地 翔太 (理工学部1年学門4)

活動に関する知識も少ない中大会を迎え、できることも限られてはいましたが、来年に向けての教訓を多く学びました。自分が自工研に入ってからあっという間に時間が過ぎ、気が付けば大会が終わり、新プロジェクトが既に動き出しています。これから先輩の力を借りながらではありますが、自分なりに仕事をしていきたいです。

TOP PAGE MACHINE EVENT TEAM