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Vol.84 2011年9月大会報告号

EVENT

各競技毎の結果、感想を報告します。

大会成績

[静的審査]
コスト   68.50点
/ 100.0点
8位
プレゼンテーション   48.75点
/ 75.00点
14位
デザイン   102.00点
/ 150.0点
9位
[動的審査]
アクセラレーション 5.632秒 8.77点
/ 75.00点
43位
スキッドパッド 6.029秒 6.94点
/ 50.00点
40位
オートクロス 64.423秒 56.52点
/ 150.00点
39位
エンデュランス 1394.631秒
(パイロンタッチ、
コースアウト補正後)
214.56点
/ 300.00点
12位
燃費 2.66リットル 66.32点
/ 100.00点
15位
[総合]
    572.36点
/ 1000.00点
16位
/ 75チーム

車検

昨年度大会の成績において指定された上位の順位に入ることができたため、今年は事前車検の権利が得られ、大会初日の14時から技術検査を受けることができました。大会前の支部合同試走会での技術検査でも車両に関して致命的な指摘はなかったため、万全の準備で自信を持って車検に臨みました。結果、いくつかの小さな指摘はあったもののすぐに修正できるものであり、修正後に技術検査を無事通過することができました。残りの車検項目である騒音、チルト、ブレーキの検査は2日目に行われ、これらも手間取ることなく通過できました。

振り返ってみれば、自信を持って車検に臨めるのも、迅速に車検に通過できるのも、我々のチーム力が向上してきた証拠であると実感しました。

(磯)

静的審査

コスト審査

コスト審査は8位という結果となりました。最低限の成績をとれたことには安堵しましたが、表彰台、また頂点を目指してこの1年準備を進めていたので悔いが残る結果でした。前回の反省を活かして力を入れた部分が高評価を得られたことについては嬉しく思いました。

コストレポートはページ数が増え、組立図の詳細な解説も加えたことで、「とても内容が良い」と審査員の方に評価して頂けました。部品の原価改善方法を問うリアルケースシナリオでは、OBの市村様から原価改善の方法についてご指導頂き、論理立った原価改善手法を考え出すことが出来ました。その結果、リアルケースシナリオでは20点中18点を取ることができ、前回の5点から大きく飛躍することが出来ました。それでも表彰台に乗ることが出来なかったのは、最後の最後でチェックしていなかった部分があったことが原因だと感じております。些細なミスから10点、20点と得点を落としてしまいました。

夜遅くまで頑張ったチームの努力が自分のミスで身を結ばなかったことが無念でなりません。一緒に頑張ったメンバー、ご支援頂いたOB、スポンサーの皆様には大変申し訳なく思っております。来年は下級生と一緒にもう一度表彰台を目指したいと思います。

(大草)

プレゼンテーション審査

今回私山端がプレゼンテーション審査を担当しました。今回のプレゼンテーションを作成するにあったっては、OBの方々や先輩方からのサポートが多大であり、私自身大変感謝しております。自分1人では到底ここまで整ったプレゼンテーションを完成することはできなかったと感じています。

プレゼンテーション審査の目標順位としては、昨年の19位から一桁代の順位になることでした。しかし、結果は14位となってしまいました。協力してくださったOBの方々と先輩方に良い結果を残すことが出来なかったことが非常に残念であり、また悔しかったです。本当にすみませんでした。

今年におけるプレゼンテーション審査の反省点としては、作成を始める時期が比較的遅かったことと質疑応答への対策が不十分であったことが挙げられます。質疑応答に対する準備は難しく後回しにしてしまい、これが致命的なミスになってしまったと思います。スライドの内容に関しては、独自のアイディアを取り入れ、比較的良いものができたかなと思っております。スライドのデザインに関しても、自分の能力で出来る範囲で頑張りました。ですが、まだまだ改善する余地があったようにも感じます。

次期プロジェクトにおいてもプレゼンテーション審査を担当する予定なので、リベンジの意味も込めてがんばっていきたいと思っています。

(山端)

デザイン審査

デザイン審査は事前に提出したデザインレポートをもとに、当日は主にマシンについて15分間のプレゼンテーションと10分間の質疑応答が行われました。

大会初日の車検後に、早速デザイン審査が行われました。デザイン審査では、事前に提出したデザインレポートに加え、当日のプレゼンテーションと質疑応答によって評価がなされます。プレゼンテーションの準備を、直前までまとめきれなかった点が不安要素でしたが、デザインレポート自体は十分に推敲を重ねた物であり、車両を実際にご覧頂いての審査員の方の印象も良く、結果的には9位という成績になりました。昨年、一昨年と20位前後という結果に甘んじてきましたが、やっと、ここ数年間の車両デザインの正当性が、ある程度評価頂けたものと思います。

(野口)

動的審査

アクセラレーション

今回の大会ではドライバーとしてアクセラレーションとスキッドパッドを担当しました。昨年の大会でもドライバーとしての登録は行いましたが出走はしなかったので、今回の大会がはじめての出走となりました。とても緊張しましたが、良い経験になったと思います。

磯先輩の後に私が出走したのですがあまり良い成績が残せませんでした。具体的には2回の出走で両方ともスタートからギアを変えることが出来ず、1速に入ったまま75mを走り切ってしまいました。2回目の走行が終わったときに、動的エリアまで戻るとき申し訳ない気持ちでいっぱいでした。後でわかったのですが、本来のパフォーマンスが出せなかった原因としては、クラッチが半クラッチの状態になってしまっていたためとのことでした。出走が終わってから、ギアが入ったのか入らなかったのか、自分のミスか車両の不良かが分かりませんでした。そのことを通して自分にはドライバーとしてまだまだ成長の余地があるのだと痛感しました。

(國井)

スキッドパッド

昨年のスキッドパッドではスタート直前に雨が降り出し、スリックタイヤで雨の中を走らざるを得ない状況となったため、コースアウトをせずにタイムを残すことだけを考え慎重に走るしかありませんでした。その一方で今年は天候に恵まれたため、良いタイムを出してポイントを稼ごうという気合のもと、走行に臨むことができました。

スキッドパッドは、8の字コースでの右旋回と左旋回のタイムの平均が記録となります。また、この競技は2人のドライバーで行い、1人につき2回の走行が可能なため、1回目はタイムを残すことと車両及び路面状況の確認のために慎重に走ることにし、2回目で良いタイムを出すために攻めの走行をするという戦略を取りました。

結果、國井が1本目6.670秒、2本目6.029秒、磯が1本目6.425秒、2本目コースアウト。私の2本目の走行では、右旋回で5.518秒を記録したものの、左旋回でアクセルを踏み込み過ぎてコースアウトを喫してしまいました。このアタックで良い記録を残したかっただけに、大変悔しく思います。

振り返ってみると、普段からの練習量を増やすことで運転により慣れ、本番で1回目のアタックから攻めの走行ができるようになる必要性を感じました。来年はさらなる車両の熟成とドライバーの育成を果たし、この競技で高得点を稼げればと思います。

(磯)

オートクロス

不測の事態に迅速・的確に対応しながらも、結果自体は期待通りとならなかった午前中の競技を終え、迎えた午後のオートクロスにはチーム一同、強い意気込みで臨みました。まずは調整後の車両の状態を確認するため午後一番でプラクティスを行った後、私が第1走者として出走の列に並びました。過去の2年と異なり、車両を運転する時間を多く取れなかったこともあり、まずは大きなミスをすることなく得点県内にそれなりのタイムを「置きに行く」ことを目標に競技に臨みました。しかし、最上位チームが55秒台のタイムを記録する中、自分が記録したタイムは1分2秒台と、チームはもちろん自分自身の期待に沿うものではありませんでした。続いてドライバーを野口に交代し、気をとりなおして2走目に向かいました。直前の試走会でトップに肉薄するタイムを記録するなど、この1年間で急速な上達を見せていた野口の走行にチームは望みを懸けましたが、結果として上位に迫るタイムを記録するには至りませんでした。競技後、上位とのタイム差が予想に反して大きく開いたことや、旋回時にリアの安定感が極度に不足していたことなどを受けて各部をチェックしたところ、リアホイールの取り付け剛性が極端に低下していることが判明しました。そこで急遽、前年度型のアップライトに換装し、翌日のエンデュランスに備えることになりました。

好天に恵まれた動的審査初日でしたが、あと一歩のところで好成績を逃すこととなり、順調に静的審査を終えて勢いづいていたチームには少なからず落胆の色が見られました。残る競技はエンデュランスのみ。KF-09の真の運動性能を披露するべく、懸命な調整作業は撤収時間直前まで続きました。

(桑原)

エンデュランス

前日行われたオートクロスの結果から、エンデュランスの出走は大会4日目の15時頃となりました。出走直前になって、サイレンサー末端にサーモバンテージを巻くよう指摘され、エリア外に戻って作業をすることとなりました。これは、本来初日の車検時に指摘すべきことであり、ペナルティを受けざるを得ないようなタイミングで指摘を受けたことには非常に憤慨しましたが、チーム一同冷静に作業を行い、本来の出走時間に間に合わせることが出来ました。

スタートのドライバーは桑原が務め、交代後のドライバーの私はコース脇に待機となりました。桑原は普段通り順調に周回を重ねて行きましたが、エンジンのふけ上がりが明らかに悪く、マシンの動きは、大会前に見せていた軽やかなそれとはかけ離れたものでした。周回タイムも、上位校から数秒劣る1分6~7秒台で推移していました。大会直前の吸気系トラブルから、空燃比が崩れてしまったことが原因であることは、担当である私自身が最もよく理解していましたが、ここにきては、その中で最善を尽くす他ありません。桑原が10周を走り終え、私とドライバーチェンジとなりました。トラブルの発見や、エンジンリスタート不能などで、エンデュランス中特にリタイアが多いドライバーチェンジですが、無事コースに戻ることができました。コースに入り早速アクセルを踏んで行きましたが、やはりエンジン回転がギクシャクして全くついて来ません。そこで一先ず路面やタイヤ、エンジンの様子を確認しながら数周し、そこからは、パイロンタッチやコースアウトに注意してセーブしながらも、空燃比マップのズレが少ない領域を探りながらエンジンを上手く回してタイムを稼ぐ方針を取りました。その結果、一度だけパイロンタッチをしてしまったものの、安定して10周を終え、ファステストでは1分5秒台まで詰めることが出来ました。結果として、エンデュランスのスコアは20周間でのコースアウト1、パイロンタッチ4のペナルティを含めて、昨年度より1つ上回る12位となりました。

ドライバーとしては、昨年の不甲斐ない走りと比べれば幾分進歩できたように思えましたが、万全な状態であれば十分にトップクラスのタイムを出せる車両を台なしにしてしまったことが大変残念でなりません。

(野口)


EV

本大会と併催された「学生フォーミュラEVデモ大会」に、昨年度車両KF-08のシャシーをベースに開発した電気駆動フォーミュラ「JMP-001e」を持ち込ませて頂きました。

直前に電気系トラブルに見舞われ、残念ながら当日走行することは叶いませんでしたが、各所に盛り込んだ挑戦的な技術を多くの方々に評価して頂くとともに、EVならではの設計・製作上の注意点やノウハウなども数多く学ぶことができ、大変有意義な時間を過ごすことが出来ました。

今後も車両開発は継続いたしますが、まずは無事大会に参加することができたことを嬉しく思います。自工研の現役のみなさんには、車両開発にあたって多大なるご協力を頂くと同時に、大会期間中を含め、多くのご迷惑をおかけいたしました。ここにお詫びすると共に、深く感謝いたします。

(桑原)


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