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Vol.74 2010年9月大会報告号

MACHINE

大会、1年間を振り返っての感想です。

KF-08 マシンの紹介

KF-08 Specification
全長2500 mm
全幅1428 mm
全高1070 mm
ホイールベース1530 mm
トレッド(前 / 後)1250 mm / 1200 mm
車両重量(大会計測)175 kg
前後重量配分(前:後)46:54
KF-08 Features
フレーム構造パイプフレーム
エンジンL404 SUZUKI LT-R450
吸気方式自然吸気
駆動方式MR
トランスミッション5速マニュアル
サスペンション形式非等長・非並行ダブルウィッシュボーン式
ホイールRAYS TE37 Modified for weight reduction
ブレーキ前 2 outboard  後 2 outboard Nissin calipers

シャシー担当

磯 智之 (理工学部機械工学科2年)

この一年間のKF-08プロジェクトでは、シャシー担当としてフレームやサスペンションの設計をしました。設計では初めてのことばかりであるため、フレーム形状やサスペンションジオメトリーなどはほとんど桑原先輩に指導を受けながらの設計となりました。その後、リンクやその配置、スタビライザーなどの設計は本格的に自分の力で設計しようと努め、この活動ならではの自由に設計できることの喜びを感じるようになりました。

また、製作の方でも多くの活動をし、自分で設計したパーツを自分の手でつくることの楽しさを実感しました。この活動の醍醐味の一つはそこにあると今でも実感しております。しかしながら、プロジェクトを通してたった一台のマシンを走らせることがこんなにも難しいことなのかと思うことも多々あり、人数が少ないサークルなだけに苦労もたくさんありました。それだけに、去年の大会で果たせなかった悲願のエンデュランス完走を今大会で果たせたことを大変嬉しく思っております。

今大会の総合13位という結果は去年と比べれば大きな進歩ではありますが、総合10位以内という成績にわずかに届きませんでしたので、来年はさらなる上位に名を連ねられるよう努力を続けたい思います。

エンジン担当

野口 大悟 (サブプロジェクトリーダー 理工学部機械工学科2年)

大会が終わった今となっては、全種目完走や過去最高成績を達成した喜びがただただ残っているばかりです。

この1年間の活動を振り返って、後悔することはありませんが、反省すべきことは沢山あります。また、支えてくれた人達への感謝の気持ちも沢山あります。

来年の大会が終わるまで、めいいっぱい活動して、さらに上を目指します。

サポート担当

大草 和己 (会計 経済学部2年)

コスト審査上位入賞、そして全種目完走を果たすことが出来てとても嬉しいです。チームというものの素晴らしさをこれほど感じたことはありません。一番それを感じたのはコストレポート作成の時で、担当者の私は最低限のものでいいと思っていたのですが、リーダーの高山先輩をはじめとした他チームメンバーの上を目指す闘争心に押され、コスト審査で4位という成績を収めるに至りました。自分ひとりで準備していた時にはここまで良い成績をとれるとは思っていませんでした。

また今回はチームに入って以来ずっとお世話になっていて、コスト審査の担当者になるきっかけを作ってくださった辻先輩、高屋先輩にとって最後の大会であったので、少しは恩返しとなりうる結果を収めることが出来て嬉しさもひとしおです。大会、またこの一年を楽しむことが出来たのはチームメンバー、多大なる応援をしてくださったスポンサー、OBの皆様のおかげです。

本当にありがとうございました。

石川 智啓 (理工学部電子工学科2年)

先日行われました学生フォーミュラ大会で、慶應義塾大学は総合成績13位を収めることができました。サポート班としての僕の仕事は、リーダーや製作班のサポートでした。具体的には、日程の把握、ピットの整理、その他雑用でした。僕は得点に関わるものには一切関与しませんでしたが、それでも総合成績が昨年よりよくなったため、大会終了後には5日間の疲労とともに、大きな仕事を成し遂げたかの様な充実感を得ることができました。

僕が個人的に、大会で最も印象に残っているのは、エンデュランス完走を果たした4日目と言いたいところですが、実はアクセラレーション、スキッドパッド、オートクロスの行われた3日目です。3日目の競技の詳細は割愛しますが、その日の競技の成績は、リーダーの決断力によるものが大きいと思われました。不安定な天気の中では、いつ、どのタイヤでアタックするかがタイムに明白に反映されるからです。オートクロスのためのプラクティスを行うため、1年國井のアクセラレーション、スキッドパッドのアタックを中止しましたが、その決断はリーダーにとっては断腸の思いだったと思います。また、オートクロスに関しては、路面状況がよくなるまでアタックを控えたり、他チームがレインタイヤを使用する中で、スリックタイヤでアタックさせるなど、リーダーのマネジメント力に驚きました。このように、リーダーの判断力や決断力が、4日目のエンデュランス完走への踏み台になったと、僕は感じています。

僕のこの1年間に関して言えば、今年の4月がターニングポイントだったと思います。それまでは、ガレージに行くものの、あまり仕事がなく、ただブログを書いて帰るという日々が続いていました。また、そのような感じなので、この活動に対する思いもそれほど強いものではありませんでした。しかし、春休みの帰省から大学に戻ってみると、チームの再編があり、サポートの仕事の多くが放置されたままという状況でした。サポート班は僕と大草だけとなり、大草は製作を手伝うので、必然的に僕が多くのサポートの仕事をこなさなければならなくなりました。そうは言っても、まったく経験がない仕事ばかりでした。しかし、元リーダーの辻さんが、様々な仕事を一から叩きこんでくれました。渉外のメールを出す前の添削やWebサイト更新方法のレクチャー等です。本当に多くのことを学びました。一方で、経験不足なためにミスが多く、空回りすることによって情緒不安定になることもありました。そんな時も、相談役になってもらい、何とかここまで続けることができました。いろいろなことで支えてもらった辻さんには、とてもお世話になりました。

最後になりますが、広報・渉外に携わる僕が感じることは、この活動はスポンサーの皆様のご支援があってこそできるものだということです。メンバー全員の毎年の年会費の合計は高々数十万円で、これだけの資金では決してマシンを完成させる事ができません。企業スポンサー様からパーツ・部品を頂いたり、個人スポンサー様からご寄付を頂いたりして、初めて活動の舞台が整うのです。スポンサー様によって、僕たちが力を発揮できる場があることに、僕たちは感謝しております。いつもご支援頂きまして、ありがとうございます。今後も変わらぬご厚意を賜れましたら幸いです。

1年生

國井 悠介 (理工学部1年学門4)

今回の大会が私の初参加の大会となりました。

大会中、私はやることべきことが分からず仕事が与えられていないときはあたふたとしてしまいました。大会は5日間という長丁場だったのですが、行われる種目は毎日異なり、動的審査だけでなく静的審査がありとても面白かったです。静的審査はかなりのデータを集める必要があることに驚き、動的審査ではマシンやドライバーの速さに感激しました。

来年の大会では自ら率先して考えて動けるようになりたいので、経験や知識を積み重ねていこう思います。

松川 夏樹 (理工学部1年学門4)

大会が終わり、ガレージに佇むマシンを眺める目も変わりました。考えてもみれば、僕が受験勉強に退屈しはじめた頃から、先輩はマシンの製作に勤しんでいたのですね。

今年の大会で、チームが大きな目標を達成できたことを大変嬉しく思います。しかし、チームとマシンを自ら造り上げてきた先輩とその思いを共有することは、僕にはまだできなくて然るべきだったことでしょう。

既に新規プロジェクトが始動しています。今度は、図面を引いてからマシンが形になるまでの工程にも関わってゆきたいと思います。来年、もう一歩踏み込んだ心境であの大会会場に立てるように。

山端 久仁子 (法学部政治学科1年)

今回初めて大会に参加しました。

分からないことばかりで先輩に迷惑をかけてばかりでしたが、実際に走って他校とタイムを争っているマシンを見てとても感動しました。また大会の4日間のうち2日間は雨天でしたが、ダンプ路面でのタイヤ選択における緊張感を味わうことができ、とても貴重な経験ができました。そして動的審査だけでなく、静的審査においても様々なことを学ぶことができました。

私はサポート班なので今年のプレゼンテーション審査の現場での経験を活かして来年の大会に臨みたいと思います。

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